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2007 年度 実績報告書

RNAiライブラリーによるゲラニルゲラノイン酸の抗腫瘍作用機構の網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 19590230
研究機関県立長崎シーボルト大学

研究代表者

四童子 好廣  県立長崎シーボルト大学, 看護栄養学部, 教授 (00111518)

キーワードマイクロアレイ / bc1-2遺伝子 / 解糖系 / ワールブルグ仮説 / ヘキソキナーゼII / オートファジー
研究概要

平成19年度は、アポトーシスなどのI型細胞死とオートファジーなどのII型細胞死の両方を抑制することが知られているbc1-2置伝子を構成的に発現しているヒト肝癌細胞株HuH-7細胞クローン(HuH-7/bc1-2)と、その対照クローン(HuH-7/neo)を作製し、2つのクローンにおける遺伝子発現の網羅的解析を行い、本年度実施するGGAによる細胞死誘導機構の網羅的解析のための基盤とした。
1癌遺伝子bc1-2導入細胞とベクター導入細胞の遺伝子発現の網羅的比較解析
2つのクローンの遺伝子発現プロファイルをマイクロアレイにて解析した。12000個の遺伝子を検索した結果、およそ1000個の遺伝子発現が観察され、bc1-2導入細胞において197個の遺伝子がup-regulationされ、641個の遺伝子がdown-regulationされていた。中でも解糖系に関与するいくつかの酵素(Aldolase B、GAPDH、Enolase、Pyruvate Kinase、LDHなど)の遺伝子発現がbc1-2導入細胞においてup-regulationされていた。これらは、癌細胞に対する古典的な仮説であるワールブルグ仮説を支持するものであり、bc1-2遺伝子の関与が示唆された。
2癌遺伝子bc1-2導入細胞とベクター導入細胞のグルコース依存性の解析
HuH-7/bc1-2細胞は、HuH-7/neo細胞に比べて培地中のグルコースをより迅速に消費し、乳酸に変することが示された。したがって、培地交換を行わずに細胞を維持すると、HuH-7/bc1-2細胞の方がにグルコースを消費してしまい、細胞内ATPの枯渇を招いて細胞死することがわかった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] Enhanced glucose requirement in human hepatoma-derived HuH-7 cells by forced expression of the bc1-2 gene.2008

    • 著者名/発表者名
      Okamoto K.
    • 雑誌名

      J.Clin.Biochem.Nutr. 42(印刷中)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Formation of lipid droplets induced by 2,3-dihydrogeranylger anoic aciddistinct from geranylgeranoic acid.2007

    • 著者名/発表者名
      Kodaira Y.
    • 雑誌名

      Acto Biochim Pol. 54

      ページ: 777-782

    • 査読あり
  • [学会発表] Autophagy-related genes were revealed by genome-wide survey with RNAi library for functional genes in geranylgeranoic acid-induced cell death.2007

    • 著者名/発表者名
      Okamoto K
    • 学会等名
      第30回日本分子生物学会年会・第80回日本生化学会合同大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20071200
  • [学会発表] Geranylgeranoic acid-induced autophagy in human hepatoma-derived HuH-7 cells.2007

    • 著者名/発表者名
      Okamoto K
    • 学会等名
      第66回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20071000
  • [学会発表] ヒト全ゲノム由来shRNA発現ライブラリーを用いた非環式レチノイドの網羅的機能解析(1).2007

    • 著者名/発表者名
      四童子 好廣
    • 学会等名
      日本ビタミン学会第59回大会
    • 発表場所
      佐世保
    • 年月日
      20070500
  • [学会発表] ヒト全ゲノム由来shRNA発現ライブラリーを用いた非環式レチノイドの網羅的機能解析(2).2007

    • 著者名/発表者名
      岡本 恭子
    • 学会等名
      日本ビタミン学会第59回大会
    • 発表場所
      佐世保
    • 年月日
      20070500

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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