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2008 年度 実績報告書

RNAiライブラリーによるゲラニルゲラノイン酸の抗腫瘍作用機構の網羅的解析

研究課題

研究課題/領域番号 19590230
研究機関長崎県立大学

研究代表者

四童子 好廣  長崎県立大学, 看護栄養学部, 教授 (00111518)

キーワードオートファジー / p62 / ミトコンドリア / 活性酸素
研究概要

平成20年度は、ゲラニルゲラノイン酸(GGA)の抗腫瘍作用機構のメカニズムの1つとして、肝癌培養細胞に対する細胞死誘導作用のメカニズムの解析を行い、従来考えられてきたカスパーゼ依存性のアポトーシスとは異なり、カスパーゼ非依存性のミトコンドリア依存性のオートファジーを伴う細胞死であることを明らかにした。
1 GGA抵抗性クローンの遺伝子工学的解析
ヒト全ゲノム由来shRNA発現ベクターライブラリーをトランスフェクトし、GGA(30μM)処理に対する抵抗性を示すクローンを、Cell-Titer Glo Assayによりスクリーニングした。その結果、予備的スクリーニングで、100種類程度のクローンが得られており、インサートを挟むM13プライマーを用いた9°Nm DNA polymeraseによるPCRにより、90%以上のクローンにおいてBamH-I部位を含むループを挟んだ構築したインサートの存在が確認された。得られたクローンの内、B-1-1クローンのインサート配列は、BLAST検索の結果、ATG4, ATG7, TG11などオートファジー関連遺伝子の一部と完全な相同性を示すものであった。
2 HuH-7細胞におけるGGA誘導性オートファジーの観察
上記の実験から、オートファジーがGGA誘導性細胞死に関与していることが示唆されたので、GFP-LC3を導入した安定細胞株HuH-7/LC3を作製し、GGAによるLC3の細胞内局在を観察した。その結果、GGA添加後1時間以内にGFP蛍光のドットが観察され、翌日まで集積した。また、LC3のウェスタンブロットを行うと、膜結合型のLC3-IIが増加した。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (8件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] The Ala54Thr polymorphism in the fatty acid-binding protein 2 gene leads to higher food intake in Japanese women.2009

    • 著者名/発表者名
      Kishlda K
    • 雑誌名

      Mol. Psychiatry 14

      ページ: 466-467

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Enhanced glucose requirement in human hepatoma-derived HuH-7 cells by forced expression of the bcl-2 gene.2008

    • 著者名/発表者名
      Okamoto K
    • 雑誌名

      J. Clin. Biochem. Nutr. 43

      ページ: 101-108

    • 査読あり
  • [学会発表] PC12 細胞におけるGGAによる神経栄養因子BDNF遺伝子発現の上方調節.2008

    • 著者名/発表者名
      野田恒平
    • 学会等名
      第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会 合同大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20081200
  • [学会発表] ゲラニルゲラノイン酸によるHuH-7細胞の細胞死誘導メカニズムの解析2008

    • 著者名/発表者名
      下西祥平
    • 学会等名
      第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会 合同大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20081200
  • [学会発表] Induction of LC3-IIAccumulation in Human Hepatoma-derived HuH-7 Cells by Geranylgeranoic Acid.2008

    • 著者名/発表者名
      Shidoji Y
    • 学会等名
      第67回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      20081000
  • [学会発表] 脂肪酸結合タンパク2遺伝子多型が栄養素摂取量に与える影響2008

    • 著者名/発表者名
      岸田邦博
    • 学会等名
      日本人類遺伝学会第53回大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20080900
  • [学会発表] Geranylgeranoic acid によるオートファゴソーム蓄積の誘導2008

    • 著者名/発表者名
      四童子好廣
    • 学会等名
      第18回ドリコール・イソプレノイド研究会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      20080800
  • [学会発表] 動物細胞におけるゲラニルゲラノイン酸の生合成.2008

    • 著者名/発表者名
      三岳麻衣子
    • 学会等名
      日本ビタミン学会第60回大会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      20080600
  • [学会発表] Geranylgeranoic acid によるオートファゴソーム蓄積の誘導2008

    • 著者名/発表者名
      岡本恭子
    • 学会等名
      日本ビタミン学会第60回大会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      20080600
  • [学会発表] 非環式レチノイドによるp53標的遺伝子TIGARの発現調節2008

    • 著者名/発表者名
      四童子好廣、井上紗貴
    • 学会等名
      日本ビタミン学会第60回大会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2008-06-14
  • [図書] ゲノムビタミン学2008

    • 著者名/発表者名
      四童子好廣
    • 総ページ数
      222
    • 出版者
      建帛社

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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