• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

ミトコンドリア機能可視化による脂肪酸受容体の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19590260
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

淡路 健雄  埼玉医科大学, 医学部, 講師 (60297546)

キーワード不飽和脂肪酸受容体 / GPR 40 / GPR120 / 可視化解析 / 細胞内カルシウム濃度
研究概要

前年度の受容体発現安定細胞を元とした、不飽和脂肪酸受容体の薬理学的検討の継続を行い。また平行して本研究の主題であるGFPを利用した水素イオンプローブによるミトコンドリア機能の可視化研究を行った。
不飽和脂肪酸受容体はその種類により、炭素鎖の長さによる選択性の違いが知られている。また不飽和鎖のはいる位置ならびcis体trans体などの多様性を有している。薬理学的検討においては、天然に存在する不飽和脂肪酸の炭素鎖の長さ、不飽和度ならびに光学異性体を系統的に用い、各種不飽和脂肪酸受容体間での薬物特性に関して検討を行った。対象として、本研究で作成した不飽和脂肪酸受容体安定発現HEK293細胞ならびに不飽和脂肪酸受容体GPR40を内因性に発現しているmin6細胞並びに、不飽和脂肪酸受容体GPR120発現細胞であるSTC1細胞を用い、受容体刺激により引き起こされるカルシウム反応を指標に、比較検討を行った。近年栄養学的に不飽和脂肪酸の構造によりメタボリックシンドロームや心疾患に対する影響が数多く報告されその分子メカニズムの解明が急がれている。これら疾患の発症メカニズムにつながる細胞生物学的知見が得られており、現在投稿準備中である。
ミトコンドリア機能可視化検討に関しては、光学系の至適化ならびミトコンドリアでの蛍光の充分に明るい安定細胞が得られこれらを用いることにより現在各種正常刺激によるプローブの評価を行っている。またミトコンドリアプローブの局在に関して、ミトコンドリアマトリックスか膜間腔かでその反応が反対方向に動くことが推定される。今回用いた局在シグナルは、マトリックスに移行することが報告されている。しかしながら、グルコース負荷による反応並びに電顕での検討では膜間腔への局在が示唆されており、より子細なプローブ局在部位の同定を現在遂行中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] MODY1原因遺伝子Q268XHNF4αの膵β細胞ミトコンドリア機能への影響2009

    • 著者名/発表者名
      尾形真規子
    • 学会等名
      第52回日本糖尿病学会総会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2009-05-22

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi