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2008 年度 実績報告書

免疫細胞ホーミングにおけるレチノイン酸分解系の役割の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19590264
研究機関徳島文理大学

研究代表者

竹内 一  徳島文理大学, 香川薬学部, 助教 (00421298)

キーワード生体分子 / 発現制御 / 免疫学 / ホーミング
研究概要

1. Cyp26b1の過剰発現とホーミング受容体の発現制御の関連の解析
レチノイン酸代謝酵素であるCyp26b1の発現が、小腸ホーミング特異性の賦与にあたえる影響を検討するため、外来Cyp26b1遺伝子を過剰発現させ、それによってホーミング受容体の発現がいかに変化するかを調べた。まず、マウスから単離されたナイーブT細胞にCyp26b1遺伝子を過剰発現させる発現ベクターを導入し、その細胞をレチノイン酸存在下で活性化させ、ホーミング受容体CCR9の発現を観察した。その結果、Cyp26b1を過剰発現しているT細胞では、通常に比べ、CCR9の発現が有意に低下したことがReal-time PCRの解析結果明らかになった。さらに、FACSを用いたタンパク質レベルの解析でも、Cyp26b1を過剰発現しているT細胞では、CCR9の発現が低下していた。
2.内在性Cyp26b1遺伝子の発現抑制とホーミング受容体の発現制御の関連の解析
上記の結果より、外来Cyp26b1遺伝子を過剰発現させることで、CCR9の発現が低下することが明らかになった。次に内在性Cyp26b1遺伝子の発現量を変化させた場合に、CCR9の発現にどのような影響が与えられるかを検討した。T細胞内では、Cyp26b1遺伝子は活性化と同時にレチノイン酸刺激を与えられることでその発現が誘導される。このときCyp26b1のmRNAをターゲットとするsiRNA (Cyp26siRNA)を導入することで、内在性Cyp26b1の発現を低下させることを試みた。その結果、Cyp26siRNAを導入したT細胞では、コントロールsiRNAを導入したT細胞に比べ、レチノイン酸によるCCR9遺伝子の発現誘導が減弱した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 食物アレルギーにおけるレチノイン酸代謝酵素の役割の解明2008

    • 著者名/発表者名
      竹内一
    • 雑誌名

      食に関する助成研究調査報告書 第21号

      ページ: 117-124

  • [学会発表] Cyp26bl regulates the expression of the gut-homing Receptor CCR9 in T cells.2008

    • 著者名/発表者名
      竹内一
    • 学会等名
      日本免疫学会
    • 発表場所
      国立京都国際会館
    • 年月日
      2008-12-02

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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