研究課題
ビタミンK依存性γ-カルボキシラーゼ(GGCX)は、標的タンパク質のGla化修飾を司る酵素である。標的タンパク質のGlu/Gla修飾は、標的タンパク質のカルシウム結合能を制御することで、多様な生理作用を持つと考えられる。GGCXの既知の標的タンパク質としては、骨組織では骨代謝に極めて重要なオステオカルシン(BGP)、マトリックスGlaタンパク質(MGP)があり、また肝臓では血液凝固制御に重要の作用をもつ血液凝固制御因子Factor II、 Factor X、 Protein C、 Protein S等が存在する。本研究ではビタミンKシグナルを介するGGCXの肝臓作用の解明を目指し、肝臓特異的にGGCXをノックアウト(KO)することを試みた。アルブミンフロモーター支配下にCre組換え酵素を発現するトランスジェニックマウス利用して、これらのマウスを交配することにより、肝臓特異的にGGCXをKOするマウスを開発した。全身性のKOマウスが胎生期前後で致死性を示すのに対し、生後数週間程度まで成育し徐々に生存率が下がり始め、血液凝固異常を呈することを明らかにした。
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Clin. Calcium 17
ページ: 1685-91
Fertil. Steril., 未定(In Press)