研究課題
【目的】DNAM-1は細胞傷害性T細胞およびNK細胞に強く発現しており、腫瘍細胞などに発現するリガンド(CD155またはCD112)を認識して接着し、腫瘍細胞に細胞傷害を誘導する。本研究では腫瘍に対する免疫監視におけるDNAM-1の機能を明らかにするため、DNAM-1欠損マウスを用いて解析した。【方法・結果】化学癌誘発剤(メチルコラントレン: MCA)による腫瘍の発生に対する免疫監視機構におけるDNAM-1の機能について検討した。MCA25μgを皮下に接種すると、DNAM-1欠損マウスでは腫瘍の発生率が野生型マウスと比較して有意に亢進し、生存率が低下することを明らかにした。【研究意義】DNAM-1は腫瘍の発生に対する免疫監視機構において重要な役割を有することが示された。
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