研究課題/領域番号 |
19590393
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
今井田 克己 香川大学, 医学部, 教授 (90160043)
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研究分担者 |
久野 壽也 香川大学, 医学部, 准教授 (00345779)
横平 政直 香川大学, 医学部, 助教 (70403780)
橋本 希 香川大学, 医学部, 助教 (60448371)
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キーワード | ナノサイズ微粒子 / 発がんリスク / 腫瘍 / 肝発がん / 中期発がん性試験法 / ラット / 経気管内投与 |
研究概要 |
ナノサイズ微粒子の暴露による発がんリスクを評価する目的で、今年度はまず経気管暴露による発がん影響を検討した。 6週齢のF344雄ラット90匹を用い、それを6群に分け、全群実験開始時に肝発がん物質であるDiethy1-nitrosamineを体重kg当たり200mgの割合で腹腔内に単回投与した。2週目に1から5群には被験物質を0.5mg/1ml saline/rat。で気管内投与し、6群には溶媒であるsalineのみを同様に気管内投与した。被験物質としては、quartz(4μm>)、CuO(5μm>)、CuO(33nm)、Titanium oxide(5μm>)、Titanium oxide(10nm>)を投与した。全群3週目に肝細胞の増殖を促進する目的で、2/3肝部分切除を行なった。実験8週目に屠殺剖検し、肝臓の重量を計測後、10%中性緩衝ホルマリンで固定し、組織切片を作製し、glutathione S-transferase placental form(GST-P)の免疫染色を行った。このGST-P陽性細胞巣はラット肝の前がん病変であり、このGST-P陽性細胞巣の面積および数を画像処理装置(IPAP-Win)を用いて計測し、それぞれの平均値を各群で比較し、統計学的な検討を加えて、被験物質の経口暴露による肝発がんへのリスク評価を行う予定である。現在動物実験は終了し、病理組織学的な評価を行っており、順調に経緯している。
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