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2007 年度 実績報告書

メタボリックシンドロームにおけるペルオキシレドキシン-レドックス機構の役割

研究課題

研究課題/領域番号 19590413
研究機関産業医科大学

研究代表者

笹栗 靖之  産業医科大学, 医学部, 教授 (60140646)

研究分担者 河野 公俊  産業医科大学, 医学部, 教授 (00153479)
キーワード動脈硬化 / ペルオキシレドキシン / レドックス機構 / メタボリック症候群 / ヒスタミン
研究概要

PRDX4産生する2種類のファウンダーより2系のC57BL/6Jのトランスジェニックマウスの開発に成功した。イライザ及びノーザンプロットによる検索の結果PRDX4は肝,膵,脾,腎に発現著明,血液内への分泌量もwildより3倍から5倍の増加が認められた。PRDx5のトランスジェニックマウスのファウンダーも得て,現在PRDX5-/-を開発中である。6匹のPRDX4トランスジェニックマウスの血流異常による血管内膜新生頚動脈結さっモデルの検討で,各100枚の連続切片の内膜肥厚の質的評価を行った。内膜の肥厚はwildマウスに比較して有意差を持って軽減されることは確認した。また同様の手法により,血管の動きを制限し,炎症を惹起させる総腸骨動脈のcuffモデルでの検索を行った。内膜肥厚の動脈硬化の病変は頚動脈結さつモデルと同様にwildマウスに比較して有意に減少することを確認した。現在,血中酸化物とメタボリック症候群及び動脈硬化に関与が推測される遺伝子の解析をrealtimePCR法にて行っている。これまでの実験結果により,この2種類の動脈硬化モデルでの内膜肥厚に,血中,動脈壁内酸化物の関与と今日まで作用が明確でなかった血中PRDX4の動脈硬化に対する予防効果が明らかになった。ヒトに典型的な血中脂質による粥状硬化症をマウスで形成し,PRDX4の予防効果を検討するためPRDX4トランスジェニックマウスとapoE欠損マウスのdouble KOマウスを作製中で,現在apoE-/-and PRDX4-/+の作製まで成功。今年中にホモが完成次第に粥状硬化症の検討に入る予定である。
論文は,3タイプの動脈硬化モデルの結果を得て,報告する予定である。

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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