研究課題/領域番号 |
19590429
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
姫野 国祐 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (50112339)
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研究分担者 |
久枝 一 九州大学, 大学院・医学研究院, 准教授 (50243689)
浜野 真二郎 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教 (70294915)
肥後 広夫 九州大学, 大学院・医学研究院, 助教 (80117225)
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キーワード | マラリア強毒株 / DNAワクチン / ユビキチンプロテアソーム系 / 赤血球内型 / 肝臓内型 |
研究概要 |
マラリア原虫、Plasmodium yoeliiよりスポロゾイト抗原(CSP)およびメロゾイト抗原(MSP1)をコードする遺伝子をクローニングし、ユビキチン遺伝子とフュージョンして(それぞれUB・CSP,UB-MSP1)、ワクチンベクターを構築する。また、マウスより各種サイトカイン遺伝子をクローニングしサイトカイン発現ベクターを構築した。 マウスマラリアP.yoelii強毒株(XL)のスポロゾイト感染系におけるUB-CSPとUB-MSP1によるキメラDNAワクチンを行ったところP.yoelii XLに対する感染防御能をマラリア虫血症および生存率延長効果が顕著に認められた。 作製したワクチンベクターを様々な細胞株に遺伝子導入を行い発現の確認を行い、抗原蛋白のプロセッシング及び抗原提示機構を解析する。作製したワクチンベクターを細胞株に遺伝子導入を行い、プロテアソーム阻害剤であるMG-132,エポキソマイシン等を用い、抗原蛋白質のプロセッシングとプロテアソーム阻害剤の影響についてウエスタンブロッティング法により解析を行った。 マウスに対して、「フュージョンベクター」および「キメラベクター」によるDNAワクチンを行った。ワクチンには生体への遺伝子導入効率に優れた遺伝子銃を用いる。ワクチン後、CSPおよびMSP1蛋白に対する特異抗体価、リンパ球の抗原特異的増殖反応・サイトカイン産生及び細胞傷害活性について解析を行い、「フュージョンベクターによるDNAワクチン」の免疫誘導能並びにその特徴を明らかにした。 さらにそれぞれの遺伝子をセンダイウイルスベクターに発現させてbooster DNAとして用い、nakedDNAをpriming DNAとして、prime-boost DNAワクチンの実験を開始している。
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