研究課題/領域番号 |
19590510
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
植村 和正 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (40303630)
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研究分担者 |
阿部 恵子 岐阜大学, 医学部, 助教 (00444274)
茂木 七香 大垣女子短期大学, 幼児教育科, 講師 (90450840)
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キーワード | 死の教育 / 終末期医療 / 医学教育 / 模擬患者 / 自学自習用DVD |
研究概要 |
本研究の目的は、自己学習可能な「死の教育」プログラムを開発し、それによって学生たちが(1)「医の倫理と生命倫理」を尊重する態度を獲得し、(2)自己決定権を含む患者の権利やインフォームド・コンセントのあり方を理解し、(3)終末期という困難な場面におけるコミュニケーション技能を効率的・効果的に習得することにある。 【具体的目標1〜5の進捗状況】 1、終末期臨床場面で医学生の不安や恐れを引き起こす要因の抽出と解析 質問紙「死生観尺度27項目」を使って講義前と講義後の変化について65名からデータを取り、対応のあるt検定で分析した。7項目で統計的に有意な変化が認められた(p<0.01…4項目、p<0.05…3項目) 2、終末期臨床場面における医学生の心理的・情緒的反応の抽出と解析 自由記述の分析にむけ記録を作成した。また講義を受けた学生6名が任意参加して、終末期医療に関するフォーカスグループインタビューを実施し、その発言の逐語録を作成した。分析は次年度に行う。 3、終末期の倫理的諸問題の理解を目的とした介入方法の開発と効果の検証 質問紙によるデータを収集した。以下3、4、5の3項目に関する効果の検証は次年度に行う。 4、模擬患者を用いた教育方法の開発とその効果の検証 学生によるロールプレイをビデオで記録し、複数のシナリオを作成した。また模擬患者の訓練を実施した。 5、効果的な自学自習用DVD教材の開発とその検証 同シナリオに基づく面接場面を模擬患者と医師が演じ、スキット6種のDVD教材として編集・作成した。
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