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2008 年度 実績報告書

精神科的早期介入と偏見除去のための臨床研修医への短期教育法の効果に関する介入研究

研究課題

研究課題/領域番号 19590518
研究機関岩手医科大学

研究代表者

大塚 耕太郎  岩手医科大学, 医学部, 講師 (00337156)

キーワード臨床研修医 / 教育法 / プライマリーケア / メンタルヘルス / スティグマ / 臨床研修制度 / 自殺予防
研究概要

本研究は、臨床研修医を対象に、(1)精神科的問題に対する偏見や差別の除去、(2)プライマリーケアで必要な精神医学的知識・スキルの有効かつ効率的な習得法として、短期間の構造化された研修プログラムの方法論を確立することを目的としている。
本年度は、特にパイロット・モデルとしてのプログラム実施と有効性の検証、臨床研修医以外の領域に対するプログラム実施、マニュアル改訂と視覚教材制作、学術発表による普及啓発を目的とした。
具体的には研究者・研究協力者により、1)オーストラリアで既に実践されているMental health firstaid(以下、MHFAと略)プログラムをもとにして九州大学医学部の臨床研修医に対して、うつ病事例への対応に関する研修を実施し、2)MHFAプログラムの効果の調査を目的とした研修参加者と非参加者への調査を行った。また、3)MHFAプログラムのマニュアルを改訂し、4)プログラムの教育効果を高めるためにMHFAプログラムの視覚教材を制作した。加えて、5)自殺対策従事者や地域精神保健従事者に対するMHFAプログラムの実施と、6)MHFAプログラムに関する学術発表により、プログラムの普及啓発を行った。
本研究で作成した研修プログラムは、臨床研修医が精神疾患に初期対応する上でのスキル向上に効果的な方法論であると考えられる。特に視覚教材も取り入れたプログラムの実施は、有効性を高めることが期待される。また、同時に精神障害者対応が必要とされる他領域の従事者に対する効果的な方法論であることが期待される。
来年度以降さらに本研究を推進し、本プログラムの有効性・妥当性のより詳細な検討および実証に基づいた、より効果的なプログラムの開発、他領域への方法論の応用をすすめていきたいと考える。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 救急医療での自殺対策2009

    • 著者名/発表者名
      大塚耕太郎, ほか
    • 雑誌名

      精神科 14巻(3)

      ページ: 240-245

  • [雑誌論文] (自殺と向き合う)自殺対策における精神科救急医療の役割2008

    • 著者名/発表者名
      大塚耕太郎, ほか
    • 雑誌名

      精神医療 53号

      ページ: 57-64

  • [雑誌論文] シンポジウム : 精神科救急と自殺 : 日本の自殺問題に救急医療はどう向き合うか : 自殺対策における精神科救急の役割2008

    • 著者名/発表者名
      大塚耕太郎, ほか
    • 雑誌名

      精神科救急 11

      ページ: 41-44

  • [図書] 精神科プライマリ・ケアにおける気分障害の鑑別と治療. (伊豫正臣編)専門医のための精神科臨床リュミェール7 精神科プライマリ・ケア2008

    • 著者名/発表者名
      大塚耕太郎
    • 総ページ数
      17117-134
    • 出版者
      中山書店

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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