研究課題/領域番号 |
19590524
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研究機関 | 大阪薬科大学 |
研究代表者 |
恩田 光子 大阪薬科大学, 薬学部, 講師 (60301842)
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研究分担者 |
荒川 行生 大阪薬科大学, 薬学部, 教授 (50379161)
廣谷 芳彦 大阪大谷大学, 薬学部, 教授 (00351487)
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キーワード | DPC / 病院管理 / 医療経営 / 医療管理 / 医療経済 / 薬剤使用評価 / 薬剤経済 / ベンチマーキング |
研究概要 |
平成20年度は、病院間でベンチマーキングが可能かつ有意義な領域を把握するために、調査協力病院に対して、病院経営上影響度の高いDPC領域の中から上位10項目のリストアップ及び基本情報の提供を依頼した。(1)薬物治療が中心、(2)医療資源の消費状況に特徴を有する(例:高額医薬品や医療材料の使用など)という特徴を持つ領域のうち、いずれの病院でも比較的症例数が多かった、「肺炎」及び「狭心症」を当座の比較領域として選定し、分析に必要なデータ収集を行った。具体的には、2005年度における「肺炎」及び「狭心症」に該当する入院患者の2005年9〜11月のDPCデータを収集し、その結果を分析・ベンチマーキングして得た知見について平成20年7月〜8月にかけて各調査協力病院を逐次訪問し、概要を報告しディスカッションを行った。その後、肺炎治療における抗菌薬の使用状況を比較した結果について、平成20年11月の第46回日本医療・病院管理学会学術総会で発表を行い、同一DPCコードに分類された患者であっても、病院間で抗菌薬の使用状況は異なっており、その背景として、分類条件に起因した患者属性のばらつきがあるのではないかとの論点について病院関係者と意見交換を行った。平成20年秋〜平成21年初春にかけ、引き続き2006年度のデータの収集を依頼し、ほぼデータの入手を完了している。平成21年度は、さらに追加データの収集を行い、集積したデータを2005年と比較しながら順次分析し、その結果を学会等で報告するとともに、論文の執筆と最終報告書の作成に着手する予定である。
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