研究課題/領域番号 |
19590527
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研究機関 | 九州保健福祉大学 |
研究代表者 |
原 修一 九州保健福祉大学, 保健科学部, 准教授 (40435194)
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研究分担者 |
笠井 新一郎 九州保健福祉大学, 保健科学部, 教授 (50341657)
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キーワード | 個人情報 / 言語聴覚士 / 臨床実習 / リスクマネジメント / インシデント / 教育プログラム / 情報活用 / 職業倫理 |
研究概要 |
1.個人情報管理・保護に関する教育プログラムの試行:平成20年9月より外部臨床実習(実習)を実施する本学学生36名を対象に、8月上旬に計8コマ(1コマ90分)実施した。講義は、1)個人情報保護法および個人情報の管理(1コマ)、2)実習中の事故・「ヒヤリ・ハット」(インシデント)事例の検討(1コマ)に関して実施した。更に演習として、3)介護演習(2コマ)、4)根本原因分析(RCA:4コマ)を実施した。RCAは、平成19年度の実習指導者および学生を対象とした質問紙調査の結果を参考に、「実習生がメモと記録用紙を症例の病室に忘れたが、看護師が気づいて実習指導者に届けた」というインシデント仮想事例を提示した。演習ではグループワークによる仮想事例のRCA分析と並行して、模造紙にRCAの分析プロセスの記載をさせた。その後、各グループで作成した資料を提示して成果発表を行い、教員からのフィードバックを行った。5段階評価による演習の授業評価は、75.8%が「ためになった」、24.2%が「少しためになった」と良好な評価であった。今後はRCAの分析方法のマニュアルや自習課題の導入等、21年度の本実施に向けてプログラムを修正・追加していく。 2.実習前後の「情報活用の実践力」評価:上記1.の学生を対象に、プログラム実施前(6月)、実施後(8月中旬)および実習後(12月)に「情報活用の実践力」の評価を実施した。また実習後の調査では、実習中に発生した事故・インシデントについて同時に記載させた。事故・インシデントの発生は6名から報告があり、うち2名から個人情報の管理に関する事故・インシデントの報告があった。
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