研究課題/領域番号 |
19590530
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
小池 竜司 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 准教授 (50250220)
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研究分担者 |
針谷 正祥 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 客員教授 (20238207)
宮坂 信之 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (30157622)
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キーワード | 抗リウマチ薬 / 肺合併症 / ニューモシスチス肺炎 / インフリキシマブ / レフルノミド / エタネルセプト |
研究概要 |
1)新規抗リウマチ楽の一つであるインフリキシマプに関して、本邦独自の重大な肺合併症であるニューモシスチス肺炎について、われわれがイニシアチブをとって組織した研究グループによる対照比較研究の成果が、New England Journal of Medicine誌に掲載された。この結果は、インフリキシマブ投与中の合併症としてのニューモシスチス肺炎に関連して、症例集積と予防のための危険因子抽出を世界で初めて行ったという重要なものである。さらに、従来本邦からこのような医薬品関連有害事象に関する研究が世界に先駆けて行われることはほとんどなかったことから、本邦の臨床医学水準を憂慮する意見もあったが、決してそうではないという事実を示しうるものであると認識している。 2)新規抗リウマチ薬の一つであるレフルノミドに関して、製薬企業による市販後調査成績の解析を行い、肺合併症の頻度・傾向・背景要因について検討した。結果を集計した上で、発症の危険因子の抽出や回避のための具体的方策についての提案を作成した。 3)新規抗リウマチ薬の一つであるエタネルセプトに関して、肺合併症の一つであるニューモシスチス肺炎の研究グループを組織した。日本リウマチ学会PMS小委員会の協力を得て症例報告医療機関に参加を呼びかけ、計25医療機関より研究参加の同意を得た。各医療機関より、製薬企業による市販後調査では入手できない詳細な医学的情報・画像情報を入手し、整理・集計を行った。それをもとに第一回合同症例検討会を開催(平成20年2月2日於全電通労働会館)し、10医療機関より20名の参加のもとで、計15症例の診断や臨床経過についての詳細な検討を行った。この議論をもとに、追加情報の整理と集計を行い、さらに他の症例の情報整理を行った上で第二回の症例検討会を企画している。
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