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2007 年度 実績報告書

ゲフィチニブ血中濃度モニタリングによる肺癌患者の個別化治療の可能性の検討

研究課題

研究課題/領域番号 19590538
研究機関長崎大学

研究代表者

中村 洋一  長崎大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (20432974)

研究分担者 早田 宏  長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 研究員 (60244042)
キーワード肺癌 / 分子標的治療 / 上皮成長因子受容体阻害薬 / 血中濃度 / トラフ値
研究概要

上皮成長因子(EGF)受容体チロシンキナーゼ阻害薬gefitinibは肺非小細胞癌の分子標的薬として開発され、奏効例での効果は著しい。しかし、薬剤性肺障害の有害事象等もあるなど臨床上の課題も多い。申請者はgefitinibの血中濃度の測定法(HPLC法)を樹立し、gefitinib投与後の測定を行ったところ、患者間で血中gefitinib濃度(トラフ値)の散布度が大きいことを見いだし、なんらかの因子が薬物動態と関わっている可能性と薬物動態の差異が臨床効果や有害事象と関連するのではないかと仮説をたて、その検証を行った。
申請者は、今年度中にgefitinibの血中薬物動態と臨床効果(奏効率・生存率)、有害事象(特に肺障害)との関連性について検証を進めている。その結果、gefitinibのD3、D8の血中濃度(トラフ値)とその臨床効果および肺臓炎といった有害事象については相関関係がないような傾向を示すデータがそろってきている。一方で、EGFR-TKI変異と血中濃度との相関関係も認めないようなデータが集まりだした。一方で、D8/D3値という、血中濃度の立ち上がりの指標となる値と臨床効果については、一部の症例で相関がありそうな傾向が出てきた。本研究は規在症例集積を進めているところであり、さらに症例を集め、統計学的な信頼性の高い解析を行う予定としている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Different epidermal growth factor receptor gene mutations in a patient with two synchronous lung cancers2007

    • 著者名/発表者名
      Nakano H
    • 雑誌名

      Clinical Lung Cancer 8

      ページ: 562-564

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Irinotecan and cisplatin with concurrent split-course radiotherapy in locally advanced nonsmall-cell lung cancer: a multiinstitutional phase 2 study2007

    • 著者名/発表者名
      Fukuda M
    • 雑誌名

      Cancer 110

      ページ: 606-613

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Phase I study irinotecan and gemcitabine in previously untreated patients with advanced non-small cell lung cancer2007

    • 著者名/発表者名
      Takatani H
    • 雑誌名

      Japanese Journal of Clinical Oncology 37

      ページ: 353-357

    • 査読あり
  • [図書] 抗悪性腫瘍治療薬マニュアル2007

    • 著者名/発表者名
      中村 洋一
    • 総ページ数
      485
    • 出版者
      中外医学社

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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