研究課題/領域番号 |
19590541
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
植田 真一郎 琉球大学, 大学院・医学研究科, 教授 (80285105)
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研究分担者 |
大屋 祐輔 琉球大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (30240964)
安 隆則 琉球大学, 大学院・医学研究科, 准教授 (40265278)
浦田 秀則 福岡大学, 医学部, 教授 (30289524)
松岡 秀洋 久留米大学, 医学部, 准教授 (80248393)
山川 研 琉球大学, 大学院・医学研究科, 助教 (00363664)
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キーワード | FMD / アディポネクチン / 血管内皮機能 / インスリン感受性 |
研究概要 |
1.Flow mediated vasodilatation(FMD)測定に関する標準化案を作成した。FMDは循環器疾患のサロゲートマーカーとなりうる可能性があるが、測定法が標準化されておらず,多施設共同研究の実施は困難であった。今回共同研究者の松岡らと標準化に取り組み、背景、概要を日本臨床薬理学会誌に発表した。前腕駆血と上腕駆血の利点、欠点を明らかにし、ニトログリセリンによる血管拡張反応の用量依存性の検討を行い、標準化案をまとめた。 2.グルコーススランプ法で測定したインスリン感受性は、血中アディポネクチン濃度およびアディポネクチン濃度で補正したHOMAIR(HOMAAD)と相関することを大阪大学との共同研究で見いだし、報告した。 3.遊離脂肪酸負荷血管内皮機能障害モデルを確立した。これまではイントラリピッド負荷による脂肪酸上昇-血管内皮機能障害モデルを使用してきたが、高脂肪食で食後遊離脂肪酸が上昇する状態でも、健常者でもHyperemia法で測定した食後の内皮機能が低下した。 4.あらたに開発された、トノメトリーセンサーを用いた頸動脈-大腿動脈脈波速度(carotid-femoralPWV)の測定法の再現性、これまでの標準法とのcomparabilityを評価した。新たな方法でのcarotid-femoral PWVは従来の方法での結果とよく相関し、より再現性にすぐれていた。また日本で頻用されているbrachial ankle PWVとは相関しなかった。
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