• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

癌分化誘導療法におけるhedgehog情報伝達系の解明-消化器癌を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 19590544
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

吉川 麗月  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (90319864)

研究分担者 中野 芳郎  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (30360267)
玉置 知子  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (10172868)
藤原 由規  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (10258155)
キーワード癌幹細胞 / 分化 / Hedgehog情報伝達系 / 食道癌
研究概要

Hedgehog(Hh)情報伝達系をはじめとした各種morphogenは、stem cellの維持・分化制御や消化管を含め各種臓器形成に関わっているだけではなく、上皮系細胞の癌化にも関わっていることが明らかになり近年注目を集めている。私達は、Hh関連因遺伝子群の一つであるGli-1に着目して遠隔転移との関連を調べ、遠隔転移を抑制する分子標的となりえるか否かに着目した。
【方法】術前化学放射線療法(CRT)を施行された食道癌病理組織を用い、Hh情報伝達系の活性化を示すGli-1 nuclear expressionをimmunostainigで検討し、1・2・3年disease-free survivalとoverallsurvivalとの関連を統計学的に解析した。
【結果】術前CRTを施行された食道癌においてHh情報伝達系が活性化している症例では早期に遠隔転移を起こして有意に予後が不良であることが明らかになった。
【意義】これより、(1)術前CRT後のHh情報伝達系の活性化は術後早期再発のindicatorとなること、(2)'more aggressive'な特徴を示すCRT抵抗性cancer stem cellのsurface markerになりうること、が示唆された(2008年米国癌学会AACR発表、現在投稿中)。
現在Gli-1を含め各種biomarkerを分子標的としたantagonistによる臨床応用を視野に入れて研究を進めている。

URL: 

公開日: 2010-02-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi