研究課題
遺伝医学関連10学会による「遺伝学的検査に関するガイドライン」(2005年8月)に記載されている、(1)分析的妥当性、(2)臨床的妥当性、(3)臨床的有用性のうち、平成20年度は、(2)臨床的妥当性、(3)臨床的有用性について重点的に検討した。OECD(経済協力開発機構)では、遺伝子検査検体と情報のグローバル化に対応するため、Guidelines for quality assurance in molecular genetic testingすなわち、分子遺伝学的検査における質保証に関するOECDガイドラインを2007年5月に発表した。(1)一般原則、(2)質保証システム、(3)技能試験、(4)検査結果の報告、(5)人員の教育・訓練の5項目から成り立ち、Principle(原則)とBest Practice(目標)に分かれている。まず、このガイドラインの意図するところを詳細に検討し、日本の現状に即し対応可能な部分と修正必要な部分に分けて日本版ガイドラインの素案作成を、日本人類遺伝学会遺伝学的検査標準化準備委員会、JCCLSと共同して継続して行った。その結果、遺伝学的検査のみでなく、広く遺伝子関連検査について日本で適応できるベストプラクティスガイドライン原案を作成した。ACMG(American College of Medical Genetics)の希少疾患の分子遺伝学的検査に関するガイドラインを参考に、さらに検討を行う必要がある。
すべて 2008
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