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2007 年度 実績報告書

自己抗体結合性非ホジキンリンパ腫特異抗原の同定と診断マーカーの検索

研究課題

研究課題/領域番号 19590574
研究機関大阪医科大学

研究代表者

中西 豊文  大阪医科大学, 医学部, 准教授 (10247843)

研究分担者 田窪 孝行  大阪医科大学, 医学部, 教授 (60163359)
田伏 洋子  大阪医科大学, 医学部, 助教 (80388256)
武内 徹  大阪医科大学, 医学部, 助教 (10330078)
キーワードAutoantibodiomics / 非ホジキンリンパ腫 / L-Plastin / 癌特異マーカー / 患者自己抗体
研究概要

研究成果
造血器腫瘍(非ホジキンリンパ腫:NHL25例、ホジキンリンパ腫:HL4例、白血病:10例など)及び造血器疾患(骨髄異型性症候群など)101例並びにその対照疾患(自己免疫疾患13例など)及び健常者8例を用いて造血器腫瘍特異自己抗体及びその対応抗原検索では、NHL患者血清中にRaji細胞発現タンパク質と特異結合する数本の陽性バンドが高頻度に見出された。
その一つ70kDa=L-Plastinのバンドについては、NHLでは21/25例、一方HLでは全く検出(0/4例)されず、白血病では2/10例、自己免疫疾愚では5/13例、健常者では1/8例検出されたのみであった。
一方、50kDa=α-Enolaseのバンドについては、HLでは2/4例が陽性であった。今後は、この2つのNHL特異抗原を用いた一次スクリーニング法(ELISA法)を確立し、その統計学的検討を加える。
意義:
1)ヒトBリンパ球系腫瘍細胞(Raji細胞)の発現タンパク質に対して特異的に結合する疾患特異自己抗体を同定出来た。
2)その内、NHLとHLの鑑別診断に有用な腫瘍特異抗原を同定することが出来た。
3)同定したNHL特異抗原(L-plastinおよびα-enolase)を大量精製することによって、ELISA法による一次スクリーニング法を確立することが出来る。
4)新規ML診断マーカーとしての有用性の確立とHLとの鑑別診断マーカー確立の糸口が掴める。
5)2種類のNHL特異抗原とNHL発症との関連性の解明の糸口が掴める。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Identification of L-plastin autoantibody in plasma of patients with non-Hodgkin's lymphoma using a proteomies-based analysis2008

    • 著者名/発表者名
      Ueda K, Nakanishi T.Shimizu A, Takubo T, Matsuura N.
    • 雑誌名

      Ann Clin Biochem 45

      ページ: 65-69

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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