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2008 年度 実績報告書

クロストリディウム・ディフィシル北米流行強毒株の迅速直接検出法の開発と実用化

研究課題

研究課題/領域番号 19590578
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

加藤 はる  国立感染症研究所, 細菌第二部, 室長 (00273136)

キーワード院内感染 / 細菌 / 診断検査 / 遺伝子
研究概要

1.クロストリディウム・ディフィシル臨床分離株の解析
(1)平成20年度に収集された臨床分離菌株をPCR ribotypingおよびslpA sequence typingにより解析したところ、北米流行株BI/NAP1/027と同定された菌株は2株認められた。
(2)この2株について、tcdCの解析を行ったところ、その遺伝子配列は、BI/NAP1/027で報告されているtcdCの遺伝子配列と同一であった。
(3)薬剤感受性試験を行ったところ、2株ともガチフロキサシンおよびモキシフロキサシンに感性で、historic isolateであった。
2.Loop-mediated isothermal amplification(LAMP)によるBI/NAP1/027株の同定法の確立
(1)BI/NAP1/027株の特異的なslpA遺伝子を、LAMP法により増幅し検出するためにプライマーを設計した。
(2)検討した欧米および日本で分離されたBI/NAP1/027株、26菌株すべてにおいてLAMP陽性となり、BI/NAP1/027株の同定が可能と考えられた。
(3)PCR ribotype 027以外のPCR ribotypeの39株中38株で、LAMP陰性であった。PCR ribotypeは異なるもののLAMP陽性であった1菌株は、BI/NAP1/027標準株のslpA遺伝子と8 amino acid異なるslpA遺伝子を保有していた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 長期入院がん患児における Clostridium difficile 消化管保有と院内伝播に関する検討2008

    • 著者名/発表者名
      村端真由美, 加藤はる, 矢野久子, 小椋正道, 柴山順子, 脇本幸夫, 荒川宜親, 溝上雅史
    • 雑誌名

      感染症学雑誌 82

      ページ: 419-426

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本の医療機関で臨床分離された binary toxin 遺伝子陽性 Clostridium difficile 菌株について2009

    • 著者名/発表者名
      加藤はる, 荒川宜親, 岩島康仁, 加藤秀章, 中村敦, 赤羽貴行, 里村秀行, 酒井力, 伊藤陽一郎, 斉木由美子
    • 学会等名
      第39回日本嫌気性菌感染症研究会
    • 発表場所
      岐阜
    • 年月日
      20090300
  • [学会発表] Clostridium difficile 感染対策〜欧米から始まった新たな展開〜2009

    • 著者名/発表者名
      加藤はる
    • 学会等名
      第81回ICD講習会
    • 発表場所
      名古屋
    • 年月日
      20090300
  • [学会発表] PCRによる Clostridium difficile BI/NAP1/027株の同定2008

    • 著者名/発表者名
      加藤はる, 荒川宜親
    • 学会等名
      第82回日本感染症学会総会
    • 発表場所
      島根
    • 年月日
      20080400
  • [備考]

    • URL

      http://www.nih.go.jp/niid/bac2/C_difficile

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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