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2007 年度 実績報告書

脳血管疾患予防医療確立のための家族性脳動静脈奇形の遺伝子解析

研究課題

研究課題/領域番号 19590586
研究機関京都大学

研究代表者

井上 純子  京都大学, 医学研究科, その他 (20378657)

キーワード遺伝子 / 脳・神経 / ゲノム / 社会医学 / 遺伝学
研究概要

脳AVMは、大家系は少なく、遺伝的要因の特定は困難である。そこで同祖性を仮定できる地域での家系内の連鎖解析に加えて、同地域で参加協力を得たAVM孤発例26人、コントロール30人を対象に相関解析をGeneChip Mapping 10K arrayを用いて行った。連鎖解析では3q27、4q34、6q25、7p25、13q32-33、16p13-12、20q11-13に有意な領域が検出されたが、孤発例での相関解析結果と一致する領域はなかった。そこで家族例における連鎖領域でAVMと関連が疑われたEPHB3(3qter)、EFNB2(13q32-33)、POFUT1(20q11)のcoding部分とその前後およびEFNB2 promoter部のシークエンシングを行ったが疾患と関連する変異は検出されなかった。また同地域で、形質が一致しない一卵性双生児二組についてGeneChip Mapping 50K arrayを用いてmicrodeletionとcopy number variationの有無について検証したところ、いずれも認められなかった。他地域の1家系について一部のAVMとの関連が報告されているENG(9q34)、ALK1(12q11)のシークエンシングを行った。この家系で直接疾患原因となる変異は検出されなかったが、ALK1で検出されたintron3のSNP(IVS3-35A>G)と孤発脳AVMとの相関性有意との報告(Stroke.36,2278-2280,2005)があるため、さらに全ゲノムの相関解析を行った地域のAVM孤発例26人、コントロール30人についてPCR-EFLP法で頻度を比較したがこの人数では全く差はみられなかった(RAF: case0.29, contro10.33)。
これらの結果からは症例数の少なさによる解析のパワー不足が示唆され、家系を中心とする症例増加に勤める必要がある。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Combination of Linkage and Association Studies for Brain Arteriovenous Malformation2007

    • 著者名/発表者名
      Inoue S., Liu W., Inoue K., et. al.
    • 雑誌名

      Stroke 38

      ページ: 1368-1370

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Model-Based Linkage Analyses Confirm Chromosome 19q13.3 as a Susceptibility Locus for Intracranial Aneurysm2007

    • 著者名/発表者名
      Mineharu Y., Inoue S., et. al.
    • 雑誌名

      Stroke 38

      ページ: 1174-1178

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Dimorphic gene expression patterns of anorexigenic and orexigenic peptides in hypothalamus account male and2007

    • 著者名/発表者名
      Toyoshima M., Inoue S., et. al.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 352

      ページ: 703-708

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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