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2007 年度 実績報告書

メタボリックシンドローム予防に向けた脂肪細胞におけるEGF-ErbB系の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 19590598
研究機関藍野大学

研究代表者

中野 法彦  藍野大学, 医療保健学部, 特任准教授 (40322721)

研究分担者 大野 秀樹  杏林大学, 医学部, 教授 (00133819)
キーワード脂肪細胞 / EGF / ErbB / メタボリックシンドローム / 肥満 / 細胞増殖 / 細胞分化 / チロシンリン酸化
研究概要

平成19年度は、次の基礎実験を行った。
1.経口血糖降下薬・グリクラジドは、脂肪前駆細胞および成熟脂肪細胞においてEGFによる受容体のリン酸化を抑制し、それにより脂肪前駆細胞の増殖を抑制し成熟脂肪細胞への分化を促進することを明らかにした。これにより、グリクラジドは、細胞内情報伝達系を制御することによって肥満の予防・治療にも寄与することが示唆された。
2.ライチ由来新規低分子ポリフェノールは、高脂肪食による肥満マウス・脂肪組織において抗酸化作用を示し、炎症性サイトカイン遺伝子の発現抑制作用もみられ、肥満の予防・改善に有効なツールになることが示唆された。
次に、EGF-ErbB系が脂肪細胞で果たす役割を明らかにするために、
1.EGFファミリーおよびその受容体ErbBファミリーの発現をmRNAおよびタンパク質の発現量で解析を行った。これらのファミリーは種類が多いので代表的なメンバーから順次解析を行っている。
2.上記で発現の見られた因子を用いて、脂肪細胞への反応の解析を並行して行った。
3.脂肪細胞との共培養での効果を検討するために、実験動物の海馬から神経細胞を分離しprimary cultureを行い、その手法の確立を行った。
平成20年度は、引き続き脂肪細胞におけるEGF-ErbB系の機能解析を進めることによりメタボリックシンドローム予防へ向けた分子機購を明らかにしたい。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Antioxidative effects of a new lychee fruit-derived polyphenol mixture,Oligonol,converted into a low-molecular form in adipocytes2008

    • 著者名/発表者名
      Sakurai, T., et. al.
    • 雑誌名

      Biosci.Biotechnol.Biochem 72

      ページ: 463-476

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Transcription regulation of gene expression in rat pup brown adipose tissue in response to unloading or 2 G loading2007

    • 著者名/発表者名
      Watanabe, S., et. al.
    • 雑誌名

      Acta Astronautica 60

      ページ: 889-898

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Gliclazide inhibits proliferation but stimulates differentiation of white and brown adipocytes2007

    • 著者名/発表者名
      Nakano, N., et. al.
    • 雑誌名

      J.Biochem 142

      ページ: 639-645

    • 査読あり
  • [学会発表] 脂肪細胞の増殖・分化に対するグリクラジドの機能の解析2007

    • 著者名/発表者名
      中野法彦, 宮澤伸子, 櫻井拓也, 木崎節子, 石橋義永, 鈴木健二, 井澤鉄也, 石田均, 大野秀樹
    • 学会等名
      第80回日本生化学会大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20071211-15
  • [学会発表] 経口糖尿病薬グリクラジドの多機能性2007

    • 著者名/発表者名
      中野 法彦, 他
    • 学会等名
      レドックス生命科学第170委員会第18回研究会
    • 発表場所
      蔵王町
    • 年月日
      20070809-10

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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