研究課題/領域番号 |
19590606
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
三宅 吉博 福岡大学, 医学部, 准教授 (50330246)
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研究分担者 |
田中 景子 福岡大学, 医学部, 助教 (40341432)
清原 千香子 九州大学, 大学院・医学研究院, 講師 (00169963)
佐々木 敏 東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70275121)
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キーワード | アトピー性皮膚炎 / 前向きコホート研究 / 横断研究 / リスク要因 / 予防要因 / 生活習慣 / 生活環境 / 遺伝子多型 |
研究概要 |
アトピー性皮膚炎の発症関連要因及び予防要因解明を目的として、二世代継続前向きコホート研究である「九州・沖縄母子保健研究」を開始した。平成19年度はベースライン調査として妊婦のリクルートを実施した。調査の運営方法として、産婦人科において、本研究に関するリーフレット、調査説明受諾同意書、返信用封筒一式を妊婦である対象候補者に配布した。調査に関する詳細な説明を受諾した妊婦は調査説明受諾同意書を研究事務局に送付した。研究事務局から妊婦に電話で詳細な説明を行い、同意を得た後、研究参加者とした。九州と沖縄県のほぼ全ての産科医療機関でリーフレット等の配布をしていただいた。最終的に1758名の妊婦が研究に参加した。ベースライン調査では、本研究用に開発した生活習慣、生活環境、既往歴等に関する質問調査票と食事歴法質問調査票を使用した。他に、寝具のほこりを採取し、ダニ抗原量を測定した。出産直後に1回目の追跡調査を実施した。参加者の一部(約500組の母子)で、生後1ヶ月頃に2回目の追跡調査を実施した。生後4ヶ月頃に3回目の追跡調査を実施している。1歳時に4回目の追跡調査を実施している。以後、毎年一回追跡調査を行う予定である。各追跡調査では、質問調査票を用いて、情報を収集する。生後4ヶ月時前後で、口腔粘膜細胞を採取し、遺伝情報を得ている。概ね1500組の母子が各追跡調査に参加している。ベースラインデータを活用して若年成人女性における各種環境要因とアトピー性皮膚炎有症率との関連を評価する。追跡調査のデータを用いて、生まれた子供の出生前後の各種環境要因及び遺伝要因と乳幼児期アトピー性皮膚炎発症との関連を調べる。最終的に、アトピー性皮膚炎における環境要因と遺伝要因の交互作用を解明し、オーダーメイドのアトピー性皮膚炎予防を探索する。
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