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2007 年度 実績報告書

乳幼児期の細菌刺激および化学物質曝露による成長後のTh1/Th2バランスへの影響

研究課題

研究課題/領域番号 19590612
研究機関独立行政法人国立環境研究所

研究代表者

山元 昭二  独立行政法人国立環境研究所, 環境リスク研究センター, 主任研究員 (40230552)

研究分担者 藤巻 秀和  独立行政法人国立環境研究所, 環境リスク研究センター, 室長 (00124355)
福島 篤  独立行政法人国立環境研究所, 環境リスク研究センター, NIESポスドクフェロー (10442716)
キーワードアレルギー / 感染症 / 細菌 / 免疫学 / 有害化学物質
研究概要

当該年度は、乳幼児期におけるグラム陽性菌性の微生物経気道刺激(又は感染)が成長後のTh1型応答の発達やアレルギー抑制へと導くかどうかを明らかにするために、離乳直後(3〜4週齢)のBALB/c系雄マウスに黄色ブドウ球菌由来のペプチドグリカン、(PGN)4μg/50μlを3日おきに計5回点鼻投与(対照群は生理食塩水を投与)すると共に、アレルギー誘発(Th2側に偏向したマウスの作製)のため、これらのマウスに6週齢時より卵白アルブミン(OVA)をアジュバントである水酸化アルミニウムゲルと共に2週間おきに2回または4回腹腔内投与した。そして、マウス成長後(8,12週齢時)の血中総IgE,IgG1,IgG2a抗体産生量や肺および脾臓でのTh1系サイトカイン(IL-12,IFN-γ)・Th2系サイトカイン(IL-4,IL-5)の産生量、肺でのToll様受容体TLR2,TLR4の遺伝子発現レベル等を測定し、グラム陽性菌性の経気道刺激によるTh1型応答の発達やアレルギーの抑制作用の有無について解析した。なお、次年度以降の研究遂行のため生菌(BCGワクチン)を用いての予備的検討も行った。マウス12週齢時において、OVA処置マウスでは血中総IgE,IgG1抗体や脾臓IL-4,IL-5産生量の有意な増加が見られ、Th2系反応の亢進が示唆された。一方、幼若期におけるPGN刺激は、肺でのTLR2の発現を高めたが、OVA処置マウスにおいてTh1機能の発達やアレルギー抑制へとは導かなかった。予備的に行ったBCGワクチンの皮下接種では、OVA処置マウスにおいてTh1反応(血中IgG2a,肺や脾臓のIFN-γ)を高める結果が示され、経気道刺激とは異なるがBCGワクチン接種がTh1反応の亢進に有用であることが確認できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] マウス胎生期および新生児期における低濃度トルエン曝露とペプチドグリカン刺激が全身性のTh1/Th2免疫バランスに及ぼす影響2007

    • 著者名/発表者名
      山元昭二・福島篤・Tin-Tin-Win-Shwe・北條理恵子・藤巻秀和
    • 学会等名
      第14回日本免疫毒性学会学術大会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      20070900

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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