研究課題/領域番号 |
19590631
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
山崎 秀夫 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50137022)
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研究分担者 |
守田 孝恵 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (00321860)
高橋 郁子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (40379946)
檀原 三七子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (30432743)
小野 順子 山口大学, 大学院・医学系研究科, 助教 (20432742)
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キーワード | 半健康 / 学校保健 / 包括的健康管理 / 生徒 / 指標化 |
研究概要 |
先行研究における半健康概念について、国内外の関連知見(American Journal of Epidemiology、American Journal of Public Health、Journal of School Health、Journal of Epidemiology、日本公衆衛生雑誌、学校保健研究等)に基づき、子どもの半健康特性を整理した。健康状態評価については疫学的視点からも提示されているものの、半健康概念についての科学的探究は類例がなく本研究の独自性が確認された。その過程から、基本的な半健康内包要素は対象従属性が稀薄であることが推測された。中学期・高校期の子どもを対象とする場合でも、中高年者にみられる四次元空間上の構成尺度で適用できる可能性が示唆された。特に、大学期にある青年層においては、日本のみならず中国における半健康状態の構成空間も類似構造を呈していたこと等を勘案することで、半健康空間が頑健で安定的な空間構造を有することが明らかになった。第1次予備調査等の結果から、当初想定していた環境要素の導入において、環境内容を共通的要素に絞り込み項目化する必要性があることが判明した。そこで、子どもと近隣地域住民との関わり、子どもの日常活動空間の広がりと動態、子どもの発達段階的活動能等について、「原版半健康調査票」に修正を加えることとした。本年度の結論として、「子ども版半健康調査票」に「原版半健康調査票」の主項目群及び副項目群に、生理的応答項目群並びに地域環境項目群を追加して本調査票とすることとした。このことは、次年度の本調査に臨む基盤整備の達成を意味し、本課題の次年度における円滑な研究遂行が期待できる。
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