研究課題/領域番号 |
19590637
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
名嘉 幸一 琉球大学, 医学部, 教授 (90117581)
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研究分担者 |
和氣 則江 琉球大学, 医学部, 講師 (90315474)
渡久山 朝裕 沖縄県立看護大学, 看護学部, 准教授 (40237079)
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キーワード | 地域保健 / 自殺予防 / うつ / ストレス / メンタルヘルス / サポートネットワーク |
研究概要 |
(1)沖縄県内自殺急増要因の検討は、研究代表者の名嘉、分担者の和氣、渡久山、研究協力者の山本、親富祖以外に琉大精神病態医学講座の近藤、田中、県医師会理事の稲田、沖縄県福祉保健部障害保健福祉課の担当者らの協力を得て沖縄県精神保健医療福祉連絡協議会「自殺防止実行委員会(委員長:名嘉)」を組織し、その委員会で鋭意検討を重ねてきた。これまで行われてきた5回にわたる実行委員会での調査・検討結果からいくつかの特徴が浮かび上がってきた。ちなみに平成16年から3年間の県内自殺者の特徴は、男女共に40代、50代の働き盛りの自殺率が高く、地域別では本島中部と那覇地区で増加が著しく、原因・理由としては男性で「経済・生活問題」、女性では、「病気苦」が最も多く、「精神障害」を理由とするものは男女共に増加傾向にあることが判明した。なお職業別では男性の56%、女性の58%が無職であった。 (2)自殺防止活動への着手は、代表者の名嘉や分担者、協力者がそれぞれ委員として参画している県の沖縄県自殺対策連絡協議会(県内関係15団体で構成)や沖縄県自殺対策関係機関実務者会議等での検討を経て平成19年12月に沖縄県自殺総合対策行動計画が策定された。現在その行動計画に基づいた県内関係機関・団体のネットワークを網羅した広域の自殺防止活動が展開されているところである。
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