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2007 年度 実績報告書

Age-Period-Cohort分析による都道府県別自殺動向の世代特徴の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19590641
研究機関山梨県立大学

研究代表者

小田切 陽一  山梨県立大学, 看護学部, 教授 (20152506)

研究分担者 高橋 美保子  山梨県立大学, 看護学部, 講師 (50255121)
内田 博之  城西大学, 薬学部, 講師 (20245195)
キーワード自殺 / コホート分析 / 疫学
研究概要

昭和60年〜平成16年の期間の都道府県別自殺者数のデータを厚生労働省保管統計より得て、ベイズ型Age-period-cohort分析を行うため、プログラム(BAMP)のアルゴリズムについて検討した後、分析を行い、自殺動向に及ぼした年齢、時代およびコホートの影響について分離して推定した。その結果、年齢効里については加齢に伴った自殺リスクの増大傾向が男女に共通して認められたが、40歳代から60歳代前半にかけての特異的な自殺リスクの高まりが男性において顕著に把握された。時代効果は、1998年に急激なリスク増加が男女に共通して認められ、以降も高いリスク水準を維持する傾向が男性で顕著であった。女性では1998年以降は低減傾向にあった。コホート効果は、男性では1926年生まれ以降のコホートで自殺リスクの増大傾向が認められたが、女性では1956年生まれのコホートまでは自殺リスクの低減が認められ、以降のコホートで増大傾向に転じていた。本研究の結果、1998年以降の自殺増大期を含む近年のわが国の自殺動向に対して、年齢的には男女ともに加齢に伴った自殺リスクの増大に加えて、とくに中高年男性の自殺リスクが高いことが示された。また時代的には経済不況の深刻化した1998年を契機とした急激な自殺リスクの増大が認められ、その影響は男性では以降も継続傾向にあることが示された。さらに、コホート効果として、男性での自殺リスクは1926年生まれ以降のコホートにおいて、1944年、1961年、1981年の僅かなピークを含め一貫した増大トレンドを示していたのに対して、女性では1926年以降1956年生まれのコホートまでは自殺リスクが低減しており、以降のコホートで増大するという男女で異なるコホート効果が認められた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Age-period-cohort analysis of suicide mortality rates in Japan 1985-20032007

    • 著者名/発表者名
      小田切陽一、内田博之、高橋美保子, 他
    • 学会等名
      24th World Congress of International Association for Suicide Prevention
    • 発表場所
      Killarney, Ireland
    • 年月日
      2007-08-31
  • [備考]

    • URL

      http://www.yamanashi-ken.ac.jp/modules/tinyd3/index.php?id=28

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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