研究課題/領域番号 |
19590653
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
井原 一成 東邦大学, 医学部, 講師 (10266083)
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研究分担者 |
田中 克俊 北里大学, 大学院, 准教授 (30365176)
吉田 英世 (財)東京都高齢者研究福祉振興財団, 研究副部長 (00242735)
鈴木 友理子 国立精神神経センター, 室長 (70425693)
永松 俊哉 (財)明治安田厚生事業団, 体力医学研究所, 所長 (60450748)
石島 英樹 埼玉医科大学, 医学部, 助教 (20339146)
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キーワード | RCT / うつ / CES-D / GRID-HAMD / 疫学 / 非薬物療法 / M.I.N.I / SCID |
研究概要 |
横浜市と板橋区の2地域で軽症うつ病の高齢者をリクルートし、体操教室による介入とアウトカム評価を行った。 リクルートでは、両地区それぞれ3000人余の者を対象に、まずうつ尺度でスクリーニングを実施した。うつ尺度は、横浜がCenter for Epidemiologic Studies Depression Scale(郵送法)で、板橋がMini-International Neuropsychiatric Interview(面接法)であった。尺度陽性者は横浜が64人と板橋は94人で、それぞれから、41人と62人が精神科医の面接に応じた。精神科医はStuructured Clinical Interview for DSM-IV(SCID)を用いて診断を行った。この中から、横浜16人と板橋23人が無作為比較試験への参加に同意した(健常ボランティアを含む)。試験では、対象者を前期体操群、前期思い出サークル群、前期普通生活群の3群に割り付け、最初の10週間に体操教室と思い出サークル(回想法)とを実施、アウトカム評価を挟んで、次の10週間で前期普通生活群と思い出サークル群の参加者を対象に体操教室を実施し、その後2回目のアウトカム評価を行うデザインである。横浜の対象者は、2回目のアウトカム評価が終了し、板橋の後半の体操教室は、年度明け4月に終了予定である。 アウトカム評価は、精神科医がGRID-HAMDを用いて実施し、また2次的アウトカムとして、POMSと生活体力、握力、開眼片足立ち時間の測定も行った。GRID-HAMDについては、評価者間信頼性を高めるための、訓練を事前に実施した。
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