研究課題/領域番号 |
19590654
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
石崎 昌夫 金沢医科大学, 医学部, 准教授 (10184516)
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研究分担者 |
本多 隆文 金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (60097441)
山田 裕一 金沢医科大学, 医学部, 教授 (70158228)
中川 秀昭 金沢医科大学, 医学部, 教授 (00097437)
櫻井 勝 金沢医科大学, 大学病院, 助教 (90397216)
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キーワード | 職位 / absenteeism / presenteeism |
研究概要 |
職業性ストレスと過去28日間の欠勤状況および仕事遂行状況について質問票を用いて調査を行った。対象事業場は、請負労働者を含む小規模事業場A(金属製品製造)と大規模事業場B(金属製品製造)であり、Aの回答は249人(事業場登録人数の83%)、平均年齢35.2±9、2歳、Bの回答は5976人(事業場登録人数の77%)、平均年齢43.0±11.6歳であった。事業場Aでは、男性の欠勤は、非管理職に多く、次に請負労働者、管理職の順であった。また、請負労働者、非管理職、管理職の順に仕事遂行状況が良いと答える傾向があった。女性では、請負労働者が非管理職より欠勤が多い傾向があった。請負労働者と非管理職間で仕事遂行状況は変わらなかった。事業揚Bでは、正社員の職位を基本給ベースの4段階に分類した。男性では、欠勤は職位の低い人ほど多くなる傾向があった。また職位が上がるほど仕事遂行性が悪くなる傾向が認められた。ただし、若い人で職位が高い人は仕事遂行性が良いと考えているようだった。女性も男性とほぼ同様の傾向であった。事業場A、Bともに、職場サポート(特に上司からの)が高い人は仕事遂行状況が良いという関係が認められた。なお、職位と仕事遂行状況の関係は事業場Aと事業場Bで異なっていたが、これは、事業場Bに比べ、事業場Aの管理職の年齢が若い事や職位降格制度が浸透していることなどの要因が考えられる。この調査では、職位が低い人のグループは高い人のグループより欠勤数が多かった。しかし、横断面調査のため、healthy worker effectの影響は除外できていない。一方で、職位が高くても年齢が高い場合には、欠勤数が少なくても仕事遂行性が良くないと感じている人がいる事が推察された。
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