研究課題/領域番号 |
19590674
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研究機関 | 金沢医科大学 |
研究代表者 |
北村 修 金沢医科大学, 医学部, 教授 (70266609)
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研究分担者 |
久保 真一 徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10205122)
高篠 智 杏林大学, 医学部, 助教 (50365201)
武市 敏明 金沢医科大学, 医学部, 助手 (90460360)
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キーワード | 覚醒剤 / 高体温症 / 血管障害 / 熱ショックタンパク質 / サイトカイン / パラフィン包埋ブロック / ウェタンブロッティング |
研究概要 |
1.熱ショック蛋白質とサイトカインの免疫組織学的染色 12例の覚醒剤中毒死例と13例のコントロール例について、線条体、海馬、大脳皮質について、HSP27、HSP70、Interleukin6、Interleukin11について免疫組織学的染色を行った。その結果、HSPについては覚醒剤濫用者の群において、一部の神経細胞に陽性像が認められた。このような所見は、1)HSPが神経細胞の保護的な役割を果たしている、2)高体温症への反応のいずれかによる可能性がある。したがって、覚醒剤濫用者の病態を示唆する所見として、法医病理学的診断へ寄与すると考える。 2.パラフィン包埋ブロックからの蛋白質抽出とウェンタンブロッティング法による解析。 パラフィン包埋ブロックから薄切した切片をトリス塩酸バッファー中で加熱操作を加えることにより、細胞骨格タンパク質を抽出し、市販のキットによるタンパク質との収量との比較を行ったところ、前者の方が良好な結果を得られた。さらに、抽出したタンパク質についてポリアクリルアミド電気泳動後にウェンタンブロッティング法を行ったところ、タンパク質の検出が可能であった。これは、パラフィンブロックより、免疫組織学的染色によるタンパク質の局在に加え、ウェンタンブロッティング法による正確な定量ができることを示唆する。 今後、この手法により、平成20年度において熱ショックタンパク質、サイトカインを定量化することにより、高体温症と気肝障害のメカニズムに関する知見が得られることが期待できる。
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