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2008 年度 実績報告書

1型糖尿病における摂食障害合併に関する研究 -発症因子及び予後-

研究課題

研究課題/領域番号 19590695
研究機関九州大学

研究代表者

瀧井 正人  九州大学, 大学病院, 講師 (20294928)

キーワード糖尿病 / 摂食障害 / 発症因子 / 予後
研究概要

1型糖尿病の女性患者における、1型糖尿病め発症年齢と摂食障害の合併との関連にっいての研究を行った。摂食障害を合併した1型糖尿病女性と、摂食障害を合併していない1型糖尿病女性の、1型糖尿病の発症年齢を比較した。その結果、摂食障害を合併した1型糖尿病女性患者の、1型糖尿病の発症年齢の分布に特徴を見いだした。
この結果に基づき、論文を仕上げ、現在英文雑誌に投稿中である。
1型糖尿病への摂食障害の合併は、過食やインスリン注射の省略(インスリン注射の省略や減量によって、故意に代謝状態を悪化させ、体重減少を導く)などの行為が常習となることから、血糖コントロールの著しい悪化を招き、糖尿病合併症の早期の出現・進展を招き、医学的に大変大きな問題である。しかし、その治療は大変難しく、摂食障害の遷延化により、糖尿病の経過は悲惨なものとなりがちである。治療法の改良・普及が重要なのは勿論であるが、それ以上に、摂食障害の予防が図られるべきである。
1型糖尿病発症の早期に、糖尿病や摂食障害についての心理教育的な対応を行い、患者が摂食障害に向かわないようにすることが重要である。その際に、将来摂食障害になる危険因子が明確になれば、危険因子を持つ患者に特に焦点を合わせることができる。
今回明らかになった結果は、これまで発表されたことのないものである。1型糖尿病の発症年齢という客観的な因子でもあり、予防的な心理教育を行う対象を絞ったり、心理教育の内容を決める上で、明確で重要な指針となると思われる。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 心理社会的問題を伴う糖尿病患者へのアプローチ2009

    • 著者名/発表者名
      瀧井正人
    • 雑誌名

      肥満と糖尿病 8(1)

      ページ: 5-10

  • [雑誌論文] 1型糖尿病患者における摂食障害・食行動異常の頻度、心理的背景および臨床像2009

    • 著者名/発表者名
      塚原佐知栄, 内潟安子, 石堂考一, 瀧井正人, 岩本安彦
    • 雑誌名

      糖尿病 52(1)

      ページ: 13-21

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 摂食障害と糖尿病女性2008

    • 著者名/発表者名
      瀧井正人
    • 雑誌名

      糖尿病と妊娠 8(1)

      ページ: 16-20

    • 査読あり
  • [学会発表] 1型糖尿病への摂食障害の合併:九州大学心療内科における臨床と研究2008

    • 著者名/発表者名
      瀧井正人、波多伴和、森田千尋、高倉修、横山寛明、井尾健宏、河井啓介、野崎剛弘、久保千春
    • 学会等名
      日本摂食障害学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-09-20

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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