研究課題
基盤研究(C)
Helicobacter pylori(以下H.pylori)は胃炎、胃潰瘍など、胃十二指腸疾患の原因菌であることが知られているが、その機序は不明な点が多い。本研究において、遺伝子欠損マウスを用いることにより、IL-17が重要な役割を果たしていることを明らかにした。また、18種類の生薬の抗菌効果をin vitroおよびin vivoで検討した結果、黄連、甘草、丁子はH.pyloriに対して抗菌効果を示すこと、またその効果は抗生物質に対する耐性菌に対しても有効で、長期使用によっても新たな耐性菌の出現が認められないことが明らかとなり、薬剤耐性H.pylori感染症に対する補完・代替療法として有用であることが示唆された。
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