研究課題/領域番号 |
19590705
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
内科学一般(含心身医学)
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
木村 文治 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90204990)
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研究分担者 |
大場 創介 大阪医科大学, 医学部, 准教授 (80233253)
杉野 正一 大阪医科大学, 医学部, 講師 (50216321)
石田 志門 大阪医科大学, 医学部, 助教 (50388253)
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研究期間 (年度) |
2007 – 2009
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キーワード | 深部静脈血栓 / 肺塞栓 / CVR-R / 膝曲がり / 腰曲がり / 車椅子エコノミークラス症候群 |
研究概要 |
【目的】肺塞栓はParkinson病(PD)の重要な死因の一つである事から、その原因とされる下肢深部静脈血栓(DVT)の頻度と発症要因を検討した【対象】PD患者114例を対象に下肢静脈ドップラーエコーを行った。下腿浮腫、体重、身長、罹病期間、杖・車椅子使用、姿勢異常、抗パ剤服用状況などを検討した。【結果】DVT発症群23例とDVT非発症群91例に分けて比較検討した。DVTは女性に多い傾向があるも、BMI、罹病期間、重症度には関連性がなかったが、D-ダイマーは有意に高かった。合併症としては糖尿病症例でHbAlcと関連なくDVTが多かったが、慢性腎疾患(CKD stage3)、骨折歴は関連しなかった。下肢臨床徴候として浮腫、静脈怒張、周囲径左右差(>1cm)、restless legでは差がなかったが、こむら返りを有するPD患者ではむしろDVT頻度が低かった。PD患者特有の姿勢異常として腰曲がり・膝曲がり症例では有意にDVTは多かった。心臓エコーによる駆出率(EF)MIBGシンチグラフィーでは差がなかったが、CVR-RはDVT発症群で有意に低かった。抗パ剤についてはいずれの薬剤にも差が認められなかった。【結論】PD患者の約2割にDVTが認められ、その発症要因として車椅子使用、PDに特徴的姿勢異常、糖尿病が関与する事が示唆された。
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