• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

新規炎症性腸疾患モデルマウスの樹立と解析

研究課題

研究課題/領域番号 19590711
研究機関東北大学

研究代表者

高橋 成一  東北大学, 病院, 助教 (40312574)

研究分担者 木内 喜孝  東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (20250780)
キーワード炎症性腸疾患 / モデルマウス
研究概要

新規炎症性腸疾患モデルマウスとして、ヒトHLA-B52遺伝子を発現するトランスジェニックマウスを樹立するために、作成した導入ベクターのマイクロインジェクションを施行した。すなわち、過排卵を誘導したマウスから受精卵を取り出し、マイクロマニピュレーターシステムを用いて、マウス受精卵雄性前核に、顕微鏡下にDNA溶液を注入した。しかし、目的とする胎仔は得られず、培養、注入、移植条件を検討・変更し試みたものの結果は同様であった。高度な専門性を要する手技のため、この点に関し外注委託への切り替えを行い、目標を達成させたい。同時に並行し進めていた日本人炎症性腸疾患の感受性遺伝子解析では、日本人クローン病患者284例、潰瘍性大腸炎患者186例、健常人ボランティア282例の末梢血単核球からDNAを抽出し、欧米人を対象とした検討で強い相関を認めたATG16L1遺伝子とMY09B遺伝子について、PCR-RFLP法を用いてタイピングを施行した。その結果、ATG16L1遺伝子rs2241880 A/G SNPについては、Aアリルの頻度が、健常人ボランティア75.4%に対し、クローン病症例75.3%(p=0.967)、潰瘍性大腸炎症例78.6%(p=0.264)であった。また、MY09B遺伝子rs2305764 A/G SNPについては、Aアリルの頻度が、健常人ボランティア71.9%に対し、クローン病症例74.4%(p=0.353)、潰瘍性大腸炎症例73.4%(p=0.635)であった。すなわち、少数検体での検討ではあるが、日本人と欧米人の炎症性腸疾患感受性遺伝子は異なることを確認し報告した。

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi