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2007 年度 実績報告書

大腸良性腫瘍および早期癌における進行大腸癌への進展に関わる分子生物学的因子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 19590715
研究機関東京大学

研究代表者

山地 裕  東京大学, 医学部・附属病院, 助教 (40376455)

研究分担者 大田 幹  東京大学, 医学部附属病院, 医員 (50422283)
金井 文彦  東京大学, 医学部附属病院, 客員准教授 (70334399)
キーワード大腸腫瘍 / LST / KRAS / BRAF / TP53 / β-catenin
研究概要

大腸良性腫瘍・早期大腸癌及び進行大腸癌のそれぞれの発生部位や形態等臨床プロフィールとgenetic/epigeneticalterationとの相関:本研究では、大腸腫瘍の形態と分子生物学的特徴の関係について、特に進行癌への進展の可能性が比較的高いとされる10mm以上のいわゆる大腸進行病変を対象症例として検討を行った。具体的には内視鏡的一括切除を行った径10mm以上の大腸腫瘍104症例を対象とした。側方発育型(Laterally Spreading Tumor; LST)54例と隆起型(Polypoid)50例に分類し,臨床的背景および分子生物学的特徴を検討した。臨床背景の特徴としては、LSTはPolypoid腫瘍に比して有意に女性(40.7% vs 20%, P=0.021)、右側結腸発生(59.3% vs 26%, P<0.001)が多いことが示された。一方でLSTとPolypoid腫瘍にKRAS、BRAF、PIK3CAの遺伝子変異頻度やTP53、βカテニンの発現パターンには有意差が認められなかった。LSTはpolypとは形態は大きく異なり、臨床背景にもいくつかの特徴を有するのの、一方で癌遺伝子異常の蓄積にはpolypoid腫瘍と比しても差異が少ないという結果が得られ、LSTがpolypoid腫瘍同様に多段階発癌説を基調とした進行病態を示す可能性が考えられた。以上のことは国内の癌関連学会で報告した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 側方発育型大腸腫瘍の形態別による分子生物学的特徴の検討2007

    • 著者名/発表者名
      杉本貴史, 大田幹, 小俣政男
    • 学会等名
      第18回日本消化器癌発生学会総会
    • 発表場所
      札幌・厚生年金会館
    • 年月日
      2007-11-09

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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