研究課題/領域番号 |
19590773
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
大西 三朗 高知大学, 医学部, 教授 (60136380)
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研究分担者 |
西原 利治 高知大学, 医学部, 准教授 (60145125)
高橋 昌也 高知大学, 医学部, 助教 (80380335)
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キーワード | bile duct / death receptor / apoptosis / autoimmune / mouse |
研究概要 |
CD4^+CD8^+CD25^+胸腺細胞の段階におけるTCR β^<high>胸腺細胞への分化阻害が脾臓および骨髄でB細胞の増殖や胆管炎発症に関与する可能性を検討し、健常マウスの末梢CD4^+CD^25+T細胞の移入により胆管病変の進行が抑制されることを明らかにした。胆管に対する免疫応答により小葉間胆管が選択的に破壊される原発性胆汁性肝硬変では、正常な免疫応答を担う末梢CD4^+CD25^+T細胞を移入することにより病変の抑制が可能であった。そこで、末梢血CD4^+CD25^+T細胞を効率分取する方法を確立した。 他方、vanishing bile duct症候群は移植肝の急性および慢性拒絶反応の表現型であり、充分な免疫抑制により対処が可能である。しかし、治療が成功しなければ、しばしば予後不良となる難治性疾患である。そこで、vanishing bile duct症候群のモデルとしてTRAILレセプターのdeath domainを標的とすることとし、まずRT-PCRを用いて各種マウスstrainのTRAILレセプターのdeath domainにつき遺伝子配列を決定した。その結果、TRAILレセプターのdeath domainにアミノ酸置換を伴う遺伝子多型が存在することを見いだした。さらに、このepitopeに対する免疫応答を通じて難治性の慢性胆管炎vanishing bile duct症候群を惹起することができた。
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