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2008 年度 実績報告書

組織線維化の過程におけるIII型コラーゲンの転写調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 19590778
研究機関大分大学

研究代表者

住吉 秀明  大分大学, 医学部, 助教 (60343357)

研究分担者 松尾 哲孝  大分大学, 医学部, 准教授 (10284788)
吉岡 秀克  大分大学, 医学部, 教授 (00222430)
濱中 良志  大分大学, 医学部, 助教 (60274750)
岡本 修  大分大学, 医学部, 講師 (40284799)
キーワードIII型コラーゲン / 転写調節機構 / 組織線維化 / プロモーター解析
研究概要

III型コラーゲン転写制御にはたらく新規DNA結合タンパク質を単離するため、前年度に引き続き、以下の実験を行った。(1)A204細胞の核タンパク抽出液をヘパリンアガロースにて一次精製した。続いてSP(陰イオン)、DEAE(陽イオン)カラムを用いたHPLCにより、精製を試みた。どの精製法でもサンプルの希釈によるDNA結合活性の喪失が見られた。そのためフラクションを沈殿し、変性溶解、再構成を経てDNA結合活性分画を得た。III型コラーゲンの普遍的転写因子BBFと新規転写因子GS5はそれぞれ分離できたが、なお多数のタンパクが含まれ、完全な同定は困難であった。現在DNAアフィニティカラムも立ち上げており、それぞれの精製分画を二次元電気泳動により比較し共通するスポットをMass解析することを行っている。(2)前年度からBBFのN末とみられる11アミノ酸配列からクロスハイブリダイゼーションによってスクリーニングを行っているが、有力なクローンは見つかっていない。(3)RD細胞株と、III型コラーゲン非発現型となった亜株間でプロモーター領域のメチル化を調べたところ、DNAのメチル化は起こっておらず、遺伝子の不活性化の要因にメチル化は関わっていないものと考えられた。細胞間の遺伝子発現の差については、今後マイクロアレイを用いて行われる予定である。(4)ICRマウスに継続的に四塩化炭素を投与することによって肝硬変モデルマウスを作製した。各種コラーゲンの発現上昇はin-situハイブリダイゼーションにより確認できた。これらは切片、RNA抽出体の形で検体として確保している。
BBFと1新規転写因子GS5は多数の類似点があり、タンパクの同定によってその関係が示されることが期待される。GS5は転写活性が不活性化された株のみに見られることと、転写制御はリンクしていると考えられ、本実験の成果が待たれている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Role of the CXCL12/CXCR4 axis in milky spots of rats bearing ascetic-type hepatoma.2009

    • 著者名/発表者名
      Hirokazu, A., et. al.
    • 雑誌名

      Anatomical Science International 2009 (in-press)

    • 査読あり
  • [学会発表] 創傷治癒過程におけるコラーゲン産生と癒着との関連2008

    • 著者名/発表者名
      住吉秀明
    • 学会等名
      第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド神戸
    • 年月日
      2008-12-10
  • [学会発表] 皮膚創傷治癒過程をモデルとした組織線維化のメカニズムの解析2008

    • 著者名/発表者名
      住吉秀明
    • 学会等名
      第40回日本結合組織学会学術大会・第55回マトリックス研究会大会合同学術大会
    • 発表場所
      こまばエミナース東京
    • 年月日
      2008-05-30

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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