研究課題/領域番号 |
19590796
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
鳥村 拓司 久留米大学, 医学部, 准教授 (60197986)
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研究分担者 |
上野 隆登 久留米大学, 先端癌治療研究センター, 教授 (70176618)
中村 徹 久留米大学, 医学部, 助教 (30341332)
谷口 英太郎 久留米大学, 医学部, 助教 (50341318)
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キーワード | 血管新生抑制 / 肝細胞癌 / 遺伝子 / 移植再生医療 / 血管内皮前駆細胞 / ウイルス / Soluble flk-1 / 平滑筋前駆細胞 |
研究概要 |
In vitroの研究成果:昨年度に引き続き行った骨髄細胞からの平滑筋前駆細胞への分化誘導は効率がいい場合と悪い場合が見られた。このためさらに平成21年度も引き続き行う予定。骨髄細胞から分化誘導した血管内皮前駆細胞に対するアデノウイルスをベクターとした可溶性flk-1cDNAの遺伝子導入効率は条件を変えても最大約50%の感染が見られるにとどまった。Western blottingにて可溶性flk-1cDNAを遺伝子導入した血管内皮前駆細胞の培養液中への可溶性flk-1の分泌は培養時間の経過とともに培養後7日目までは増加した。 In vivoの研究成果:平滑筋前駆細胞を坦癌マウスの尾静脈から投与し腫瘍組織への選択的な遊走能を評価する検討と血管内皮前駆細胞と平滑筋前駆細胞のどちらが効率よく腫瘍組織へ遊走する科の検討はin vitroでの骨髄細胞から平滑筋前駆細胞への分化誘導がうまく行えなかったことから十分な評価が行えず引き続き平成21年度に検討することとした。可溶性flk-1cDNAを遺伝子導入した血管内皮前駆細胞を坦癌マウスの尾静脈から投与し最大の抗腫瘍効果を上げるプロとコールの作成はin vitroの検討において可溶性flk-1cDNAを遺伝子導入後7日目まで可溶性flk-1の分泌が増加した。また、血管内皮前駆細胞は一回投与量が100×10^4個を超えるとマウスがショック死する頻度が高まった。よって細胞投与プロトコールは週1回の投与で、投与細胞数は100×10^4個とした。可溶性flk-1cDNAを遺伝子導入した血管内皮前駆細胞をHuH-7をマウスの皮下に接種したモデルに投与すると腫瘍の増大が抑制された。KYN-2,HAK1-Bについては現在検討である。マウスの肝臓にKYN-2を接種したモデルでの生存率、肝内転移の比較に関しても現在検討中である。
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