心筋炎に対するC型ナトリウム利尿ペプチド(CNP)の効果とメカニズムの解明を行った。ラットの自己免疫性心筋炎モデルを作製し、2週間CNPまたは5%ブドウ糖液(対照群)の持続静注を行った。CNP投与群において心臓のリモデリングが抑制され、心機能の改善等がみられた。CNP投与群は対照群に比べ左室の線維化が有意に抑制され炎症スコアも低下していた。さらに、CNP投与群の心筋では、自己免疫性心筋炎の発症・進展に関わるとされるヘルパーT細胞のTh1系サイトカイン/Th2系サイトカインのバランスが改善していた。これらのことから、自己免疫性心筋炎に対する心保護薬としてCNPが有用である可能性が示唆された。
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