研究課題
サル類は基礎医学分野で重要な位置をしめている実験動物であり、人への外挿を目的とした医薬品の毒性試験のみでなく各種疾患モデル動物として人類に多大な貢献をしている。しかしこのように医学分野で重要な位置をしめているサル類そのものに対しての臨床研究は現在までのところ体系的に行われていない。特に人では循環器疾患に対してさまざまな研究がなされているにも関わらず、サル類に対してはほとんど研究が行われていない。このことは人への最終的な外挿として用いられている実験動物としては無視できないことがらであり、これらを解明すべく研究の遂行が急務である。平成21年度は霊長類医科学研究センターのカニクイザルならびにニホンザルで集積した研究データをまとめ、国内の日本トキシコロジー学会ならびに野生動物医学会で発表を行った。発表に対して多くの質問や研究内容へ提案を得ることができ、本研究が他研究者から注目されていることを実感することができた。またニホンザルの心臓の大きさの平均値を記載した論文が2010年4月にJournal of Veterinary Medical Scienceに掲載予定である。
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