研究課題
腹部大動脈瘤形成モデルの確立 : 野生型マウスに対して大動脈瘤作製処置を行い、大動脈径の拡大を観察した。瘤形成部位におけるMIF発現および血中MIF濃度を確認した。MIFの発現細胞をメッセージレベルおよび蛋白レベルで検討した。(a.瘤形成部位の平滑筋や線維芽細胞なのか、マクロファージを中心とした浸潤細胞なのか、b.メッセージレベルの調節なのか否か)。腹部大動脈瘤作製法 : 3種類の方法を検討した(塩化力ルシウム刺激法、アンジオテンシンII注入法、ApoEノックアウトマウス法)。塩化カルシウム刺激法が濃度依存性などの関係で本実験系に適していることがわかった。大動脈瘤形成部位のMIFの発現をメッセージレベルとタンパクレベルで確認した。MIFの血中濃度の測定をELISA法により行った。野生型マウスに対して大動脈瘤作製を行なった際に瘤形成部位のMMP9およびVEGFの発現、およびマクロファージ(単核細胞)め集積を比較した。MMP9を阻害したマウス(MMP阻害薬投与野生型マウスおよびノックアウトマウスMmp9tm1Tvu)に対して大動脈瘤形成処置を行いMIFの発現と大動脈径の変化を検討する。Mmp9^<tm1Tvu>とMIF過剰発現マウスをmatingして得られたマウス(Mmp9^<-1->Mif^<+/+>)に対して同様の処置を行いMIF過剰発現マウスおよび野生型マウスにおける、大動脈径と比較する。VEGF中和抗体を投与した野生型マウスに対して瘤作製処置を行い、大動脈径を観察する。さらに処置領域のMIF発現を確認する。MIF過剰発現マウスに対して上記と同様にMIF中和抗体を用いてMIF過剰発現マウスおよび野生型マウスにおける大動脈径と比較する。
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