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2007 年度 実績報告書

AMP kinaseによる抗動脈硬化作用の分子機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19590855
研究機関東京大学

研究代表者

長田 太助  東京大学, 医学部・附属病院, 寄付講座教員 (40393194)

研究分担者 平田 恭信  東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (70167609)
キーワード低酸素 / apoptosis / AMP kinase / PKB / Akt / 血管内皮細胞 / 循環器・高血圧 / シグナル伝達
研究概要

最近メタボリック症候群発症の重要な責任分子の一つと考えられているAMP-acttivated protein kinase (AMPK)の血管内皮細胞での働きを検討し、さらには抗動脈硬化作用の詳細な分子機序を検討中である。当該分野で従来使用されてきたAMPKのchemical activatorであるAICARには非特異的な作用の存在が指摘されてきた。また従来のconstitutively active(ca)体として使用されてきたα 1 subunitのmutantはβサブユニットとの結合部位が欠落しており、本来のAMPK活性化による生理的作用の大部分を観察できないと考えられている。α 1 subunitのThr 172をAspに置換し、キナーゼ活性抑制部位のみを欠損した新規caAMPKmutantを作成した。このmutantは低酸素により誘導される血管内皮細胞のapoptosisを従来のca mutant体よりも有意に抑制することが明らかになった。その機序の一部はPKB/Aktの活性化およびその下流にあるBadおよびFoxOのリン酸化によることが示された。またこの抗apoptosis作用には内皮型NO合成酵素の活性化は関与しないことが明らかとなった。現在この件に関して論文作成中である。ドキシサイクリンで発現が調節できるTet-Onシステムでこのmutantを発現するin vitroのシステムを開発したので、これを元に現在血管構成細胞特異的にcaAMPKを発現調節できるTGマウスを作成中である。平成20年度はこのin vivoの系において血管でのAMPKの作用を解析する予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件)

  • [雑誌論文] アルドステロンによる心血管系臓器障害のメカニズム2007

    • 著者名/発表者名
      長田太助、平田恭信
    • 雑誌名

      薬学雑誌 127

      ページ: 1339-1346

  • [学会発表] アルドステロンによる血管内皮障害の分子機序NF-kBを介した系に関する検討2007

    • 著者名/発表者名
      長田太助、平田恭信
    • 学会等名
      第11回日本心血管内分泌代謝学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-11-16
  • [学会発表] NF-kBを介したアルドステロンによる血管障害の分子機序に関する検討2007

    • 著者名/発表者名
      長田太助、平田恭信
    • 学会等名
      第30回日本高血圧学会学術総会
    • 発表場所
      沖縄
    • 年月日
      2007-10-26
  • [学会発表] 血管内皮細胞におけるアルドステロンのNF-kB活性化機序に関する検討2007

    • 著者名/発表者名
      長田太助、平田恭信
    • 学会等名
      第80回日本内分泌学会学術総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2007-06-14
  • [学会発表] アルドステロンによる内皮障害のトリガーとしてのNF-kB活性化2007

    • 著者名/発表者名
      長田太助・平田恭信
    • 学会等名
      第7回NO学会学術総会
    • 発表場所
      大津
    • 年月日
      2007-05-17

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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