研究課題/領域番号 |
19590859
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
竹下 享典 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 特任助教 (70444403)
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研究分担者 |
沼口 靖 名古屋大学, 医学部, 寄附講座准教授 (90378224)
新谷 理 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (20309777)
柴田 怜 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 特任助教 (70343689)
室原 豊明 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90299503)
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キーワード | 血管新生 / 血管内皮細胞 / Notchシグナル |
研究概要 |
Notchシグナルは個体発生の神経と体幹の形成に重要であることが知られていた。しかし、これまで血管内皮細胞におけるNotchシグナルの役割は多く知られていなかった。そこで我々は血管内皮特異的Notch1欠損マウスを解析し、Notch1が血管内皮の生存を介して個体発生における血管新生作用に寄与することを解明してきた。本研究では血管内皮のNotch1受容体の虚血病変における機能とNotchシグナルの活性化機構の解明すること、さらにはこの知見をもとにNotchシグナルの制御による血管新生、臓器再生治療法を開発することを目的に本研究に取り組み、以下のことを明らかにした。 1)Notch1の活性化にはVEGF刺激によるPI-3kinese-Aktの活性化が関与し、γ-sectretaseの制御を受けていること。 2)Notch1の活性化は血管新生に重要な機能である細胞増殖、生存、遊走能、マトリゲル上でのtube formationに必要であること。 以下の課題については次年度以降へ繰り越した。 1)虚血組織における血管新生作用に、血管内皮特異的に発現するNotch1およびNotch4が寄与するか? 2)血管内皮のγ-sectretaseを活性化する物質をスクリーニングすること。そして実際にin vivoにおいてもこれが血管新生に寄与するか検討すること。 3)Notch1により制御されるターゲット分子やその下流遺伝子は何か?
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