研究課題
基盤研究(C)
研究期間中、マルファン症候群及びLoeys-Dietz 症候群を含む若年性大動脈解離性疾患患者169 例(マルファン症候群及びLoeys-Dietz 症候群133 例、若年性大動脈瘤または解離36 例)のゲノムDNA 検体を収集し、大動脈置換手術を受けた患者50 例については摘出大動脈組織および血管平滑筋初代培養細胞より抽出したRNA を用いて、遺伝子解析を行った。また、これまでに収集した204 例のマルファン症候群及び類縁疾患の疑いの患者のうち、臨床所見のそろった135 例について、現行の診断基準であるゲント基準との適合性を検討したところ、現行の診断基準では、マルファン症候群とLoeys-Dietz 症候群を臨床的に鑑別できないことが明らかとなった。他方、遺伝子検査がこれらの疾患の診断において重要な役割を果たしていることも確認された。その他、FBN1 遺伝子変異を認めた発端者について、遺伝子型と臨床型との相関を検討した。若年性大動脈解離性疾患患者の新規疾患原因遺伝子の探索では、非症候群性の若年性大動脈解離性疾患患者(家族発症例または弧発例)60 例中9 例において、ACTA2 遺伝子変異を同定し、これまでの候補遺伝子に比べてこの遺伝子の変異寄与率が大きいことが示唆された。
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