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2007 年度 実績報告書

肺癌を標的とした、WT1ペプチド癌ワクチン療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 19590894
研究機関大阪大学

研究代表者

岡 芳弘  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (20273691)

研究分担者 大崎 匡  大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50324778)
尾路 祐介  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (20294100)
キーワード肺癌 / WT1 / 免疫療法 / 癌ワクチン
研究概要

癌抗原WT1を標的とした抗腫瘍免疫療法の確立を目指した基礎的実験、および、実際に肺癌などの癌患者にWT1ペプチドを癌ワクチンとして投与する臨床研究を続行している。
抗腫瘍作用をもたらす主なeffector細胞はCD8陽性CTLであり、WT1ペプチドワクチンはWT1特異的CTLを誘導する。我々は、以前に、そのWT1特異的CTLの誘導や働きを増強するCD4陽性ヘルパーTリンパ球をHLA-DRB1*0405拘束性に誘導できるWT1ヘルパーペプチドWT1_<332>を同定したが、このヘルパーペプチドが他のHLA class II分子にも結合しそのHLA class II分子拘束性のCD4陽性ヘルパーTリンパ球を誘導することを明らかにした。これは、このヘルパーペプチドをCTLエピトープとともにワクチンをして使用する時の適応患者の拡大につながる。
WT1ペプチドをMontanide ISA51アジュバントとともに投与するWT1ペプチド癌ワクチンの臨床試験を続行中であるが、Montanide ISA51アジュバントの代わりに、より強力なアジュバントと考えられるBCG-CWSを併用した臨床試験を開始し、肺癌患者にもBCG-CWS併用WT1ペプチドワクチンを投与した。さらなる肺癌症例の蓄積を予定している。また、比較的頻度の高い造血器腫瘍である骨髄腫におけるWT1ワクチンの世界で始めての有効例を経験し報告した。これは、WT1ワクチンの悪性腫瘍治療における有用性をさらに裏付けるものである。
WT1ペプチドワクチンを投与中の患者検体(末梢血など)の細胞レベル、分子レベルでの癌免疫の観点での解析を開始した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] WT1 (Wilms' Tumor1) peptide immunotherapy for renal cell carcinoma2007

    • 著者名/発表者名
      Iiyama T., et. al.
    • 雑誌名

      Microbiology and Immunology 51

      ページ: 519-530

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Wilms' tumor gene WT1 peptide-based immunotherapy induced minimal response in a patient with advanced, therapy-resistant multiple myeloma2007

    • 著者名/発表者名
      Tsuboi A., et. al.
    • 雑誌名

      International Journal of Hematology 86

      ページ: 414-417

    • 査読あり
  • [雑誌論文] WT1 peptide cancer vaccine for patients with hematopoietic malignancies and solid cancers2007

    • 著者名/発表者名
      Oka Y., et. al.
    • 雑誌名

      The Scientific World JOURNAL 7

      ページ: 649-665

    • 査読あり
  • [学会発表] 癌抗原WT1を標的とした癌ワクチン療法2007

    • 著者名/発表者名
      岡 芳弘, ら
    • 学会等名
      日本臨床免疫学会
    • 発表場所
      ホテル阪急エクスポパーク(吹田市)
    • 年月日
      2007-10-20

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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