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2009 年度 実績報告書

難治性呼吸器疾患に対してRNA干渉の治療応用を試みる基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19590896
研究機関広島大学

研究代表者

服部 登  広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 准教授 (00283169)

キーワードRNA干渉 / 肺線維症 / 肺癌 / 気管支喘息 / GFP
研究概要

本研究の目的は,難治性呼吸器疾患の治療の一手段に,small interfering RNA(siRNA)を応用できるかどうかを検証することである.難治性呼吸器疾患として,肺線維症,リモデリングを伴う気管支喘息,肺癌の3つを考えている.それぞれの疾患の動物モデルに必要なmaterialの準備・作製を行い,Green fluorescence protein(GFP)を恒常的に発現しているGFPトランスジェニックマウスを繁殖・維持と,GFPを恒常的に過剰発現するLewis lung carcinoma(LLC)細胞(GFP-LLC細胞)の作製に成功した.昨年度は,これらのmaterialが,予定通り使用できるかの検証を中心に実験を行ったが,実際には当科に配備されている蛍光顕微鏡下にてGFPの発光を確認することが困難であった.そこで,抗GFP抗体による免疫染色により,GFP発現細胞や組織をほぼ均一に染色されることから,実験に使用を試みたが,染色過程に多大な労力を要し,定量化も困難であることが判明したため,本年度は,再度,蛍光顕微鏡による観察が可能かを検証した.当大学動物実験施設にキーエンス社製のBiozero蛍光顕微鏡が配備されたため,これを使用したところ,GFPトランスジェニックマウスの肺組織及びGFP-LLC細胞による腫瘍組織の蛍光を極めて鮮明に映し出すことが可能であることが判明した.そこで,GFPに対するsiRNA(GFP-siRNA)を合成し,GFPトランスジェニックマウス及びGFP-LLC細胞による肺腫瘍を保持するマウスに対して,GFP-siRNAを経気道投与し,Biozero蛍光顕微鏡にて観察したが,残念ながら蛍光の抑制は認められなかった.siRNAの使用量が少なすぎた可能性があり,今後の検討課題となった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Genetic ablation of Bach1 gene reduces hyperoxic lung injury in mice : role of IL-62009

    • 著者名/発表者名
      Tanimoto T, et al.
    • 雑誌名

      Free Radic Biol Med 179

      ページ: 1119-1126

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Metastatic breast cancer presenting as air-space consolidation on chest computed tomography2009

    • 著者名/発表者名
      Ohnishi H, et al.
    • 雑誌名

      Intern Med 48

      ページ: 727-731

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Lymphocyte transformation test is not helpful for the diagnosis of methotrexate-induced pneumonitis in patients with rheumatoid arthritis2009

    • 著者名/発表者名
      Hirata S, et al.
    • 雑誌名

      Clin Chim Acta 407

      ページ: 25-29

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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