• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

セレクチンリガンドを有するKL-6/MUC1分子の臨床病理学的意義

研究課題

研究課題/領域番号 19590898
研究機関高知大学

研究代表者

横山 彰仁  高知大学, 教育研究部・医療学系, 教授 (30191513)

研究分担者 大西 広志  高知大学, 教育研究部・医療学系, 助教 (90553876)
酒井 瑞  高知大学, 医学部附属病院, 医員 (40403886)
キーワードセレクチン / KL-6 / 汎発性血管内凝固症候群 / 成人呼吸促迫症候群
研究概要

46例のARDSにおけるDIC発症の予測因子につき、SLAKや関連する分子であるKL-6,SLXK,PSGL-1などを含めて検討した。その結果、単変量解析では、SLAK、KL-6、SLXK、peak airway pressure、APACHE II score、SIRS criteria、Direct/Indirect causeがp<0.2であり、多変量では唯一SLAKが有意にDICと関係していた。これらの結果を現在投稿中である。この結果により、SLAKがARDSにおけるDIC発現を診断時に予測可能なバイオマーカーとなりうることが明らかとなった。また、SLAKの発現機構を明らかにするために、多数の肺癌細胞株のスクリーニングを行い、2株のSLAK産生肺癌株を見いだした。さらにヒトMUC1コア蛋白のトランスジェニック(MUC1Tg)マウスは、通常のマウスにはないKL-6が、血清および気管支肺胞洗浄液中に人と同程度の濃度で検出されることを明確にした。
今後、前向き試験においてcutoff値を確認する必要があるが、本研究によりSLAKがARDSの予後を改善しうるかどうか、すなわち上昇していれば早期からのヘパリン等の投与により、生存率が向上するかどうかを明らかにする臨床試験が計画できるものと考える。またその発現機構は、本研究によって見いだされた細胞株やMUC1Tgマウスを用いて明らかにすることができるものと考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Productive cough is an independent risk factor for the development of COPD in former smokers2010

    • 著者名/発表者名
      Yamane T, et al.
    • 雑誌名

      Respirology 15

      ページ: 313-8

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Genetic ablation of the Bach1 gene reduces hyperoxic lung injury in mice : role of IL-62009

    • 著者名/発表者名
      Tanimoto T, et al.
    • 雑誌名

      Free Radic Biol Med 46

      ページ: 1119-26

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Lymphocyte transformation test is not helpful for the diagnosis of methotrexate-induced pneumonitis in patients with rheumatoid arthritis2009

    • 著者名/発表者名
      Hirata S, et al.
    • 雑誌名

      Clin Chim Acta 407

      ページ: 25-9

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi