研究課題
基盤研究(C)
1. 本邦に於ける間質性肺炎でこれまで報告のない新たなSP-C(サーファクタント蛋白C)遺伝子変異を6箇所同定した。SP-C遺伝子変異は、成人発症間質性肺炎に比し新生児、乳児の間質性肺炎で有意に高率であった。本邦の変異の位置は、欧米と異なりexon2からexon3に多いという特徴を示した。2. 野生型並びに変異SP-C蛋白の細胞内動態と発現細胞への影響の分子生物学的比較解析のために特徴的な遺伝子変異を2箇所(exon2の部分とexon4欠失)を選んでinsertional mutagenesis法によりプラスミド発現ベクターを作成。遺伝子導入による変異SP-C前駆蛋白の細胞内動態の比較解析では、SP-C前駆蛋白の変異部分により細胞内蓄積部位が異なり、遺伝子発現機能解析に於いても細胞の機能上も影響が異なる事を明らかにした。3. 結論 SP-C遺伝子変異部位が欧米と異なることを考えると民族的な背景によることも考えられ、遺伝子変異部位により影響された細胞機能も異なることから臨床的に薬剤性間質性肺炎等が欧米に比し本邦に多いということにも関連するのではないかという興味ある結論が導きだされた。更に、SP-C発現細胞である肺胞II型上皮細胞の機能異常による間質性肺炎発症という病因論学的に新しいパラダイムの構築につながることが期待された。
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