研究概要 |
炎症性メディエーターであるエイコサノイド(プロスタノイドおよびロイコトリエン)は喘息の病態に深く関与している。本研究は安定期喘息患者を対象とし喀痰中エイコサノイド濃度を測定し、肺機能やCT所見、喘息重症度など臨床指標との関連を検討した。PGI_2の代謝体である6-ketoPGF_<1α>,が喘息群(n=41)で有意に健常群(n=9)より高く(p=0.017)、また胸部CT所見で得られる気道壁肥厚所見と負の相関傾向(r=-0.62,p=0.063)にあるという結果が得られ、PGI_2は気道リモデリングに対し抑制的に作用している可能性を示した。
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