• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

SNPに対するジーンチップによるEGFR変異遺伝子関連遺伝子の発見とその解析

研究課題

研究課題/領域番号 19590924
研究機関宮城県立がんセンター(研究所)

研究代表者

前門戸 任  宮城県立がんセンター(研究所), 免疫学部, 特任研究員 (40344676)

キーワード癌 / 遺伝子
研究概要

非小細胞肺癌に対する初の分子標的治療剤として世界に先駆けて日本で承認された薬剤であるゲフィチニブは、そのEGFRのチロシンキナーゼ(TK)阻害を作用機序としており、肺癌治療において重要な役割を担ってきている。このゲフィチニブの奏功例では肺癌のEGFRのTK領域において遺伝子変異が多いことが報告され、化学療法における癌組織の遺伝子変異が治療効果と深く関連する可能性が示唆されている。このEGFRの遺伝子変異に人類差が認められ日本人をはじめとした東洋人にその遺伝子変異が多いことが報告された。目的:本研究では他の研究によりEGFR遺伝子変異陽性患者を研究対象とし、全ゲノムレベルのSNP解析を通してその関連遺伝子を同定することを目的とする。
EGFR変異遺伝子をもつ患者血清または患者組織から体細胞DNAを採取しこれを保存した。そこでDNA中の単塩基多型(SNP)部位約100万箇所を,GeneChip Mapping kitを用いて検索した。対象患者内で20以上のSNP型が同一である領域は同一先祖由来の可能性が極めて高いと考えられるため,同領域に存在する遺伝子を対象患者にて検索する.対象患者にてSNP型が同一である領域内のDNA塩基配列,遺伝子発現などに健常集団と有意な差異のある遺伝子を肺癌変異EGFR遺伝子の関連遺伝子候補として検討する。実際に36例の患者に同意を得てDenmark AROS社に送り検体を送り遺伝子解析を行った。結果はゲノム上、候補部位は挙げられるものの症例数が少なく有意な結果まで達しなかった。今後検体数をさらに増やし検討する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Rendomized phase 11 trial comparing amrubicin with topotecan in patients with previously treated small-cell lung cancer : North japan lung Cancer Study Group Trial 04022008

    • 著者名/発表者名
      Inoue A, Sugawara S, Yamazaki k
    • 雑誌名

      J Clin Oncol 26(33)

      ページ: 5401-6

  • [雑誌論文] Suppression of surfactant protein A by an epidermal growth factor receptor tyrosine kinase inhibitor exacerbates lung inflammation2008

    • 著者名/発表者名
      Inoue A, Xin H, Suzuki T
    • 雑誌名

      Cancer Sci 99(8)

      ページ: 1679-84

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi